X(旧Twitter)ユーザー・ココ・リボンさん(@coco_ribbon_lv)は、元保護猫の女の子「ココ」ちゃんと暮らしています。2020年3月16日、生後4カ月だったココちゃんを迎え入れた飼い主さん。出会いから現在までの軌跡をご紹介します。
■偶然の出会いと保護への決断
ココちゃんとの出会いは、ある保護猫募集の掲示板がきっかけでした。もともと飼い主さんはココちゃんとは別の猫を見に埼玉県へ向かったそうです。
「キジトラの子に惹かれて、実際に会いに行ったんです。でも、たくさんの猫ちゃんがいる中で、じっとこちらを見つめてうずくまっていたココにひとめぼれしました。まだ募集前の子でしたが、どうしても気になってしまって」
運命のような出会いを果たし、ココちゃんを迎えることを決意。こうして、地域猫として暮らすはずだったココちゃんは、家族の一員として新しい生活を始めることになったのです。
■家での新しい生活と心の距離
しかし、お迎え当初のココちゃんは、人見知りでとても臆病な性格でした。
「家に来てから3日間、ご飯とトイレ以外では顔を出してくれませんでした。無理に出そうとすると『シャー』と威嚇されて……。おもちゃやちゅーるで気を引くことはできましたが、触れることはできず、抱っこできるようになるまで半年かかりました」
そんなココちゃんが家族の心を特に温めてくれたのは、お迎えから1年後のこと。ちょうどその頃、娘さんが中学受験を控え、学校、塾、習い事と多忙な日々を送っていました。情緒が不安定になりがちな時期、ココちゃんはそっと寄り添ってくれたのです。
「毎晩寝るときに、娘の胸元に寄り添ってくれました。初めてゴロゴロ言ったときは驚きましたが、娘は本当に救われたと思います。おかげで無事に中学にも合格できました」
それ以来3年、今でもココちゃんは娘さんの横で眠るそうです。悲しいことに、それは娘さん限定。「ほかの人の横で寝ることはまずありません」と飼い主さんは笑います。
■“BOSSココ嬢”との暮らし
ココちゃんは基本的に穏やかで、ひとりが好きなタイプ。ただし、譲れないことがあるようです。
「『お腹すいた』『扉を開けて』『遊ぼ』と鳴いて訴えますが、基本的にはそっとしてほしいタイプ。ただ、寝たい場所にリボンがあれば、力ずくでどかします(笑)。そのため、Xでは『BOSSココ嬢』と呼ばれることも」
飼い主さんにとって、ココちゃんは初めて迎えた猫。最初は不慣れで戸惑うことも多かったといいます。
「うちの子になってくれて、本当に良かった。まだ怖がることも多いけれど、それだけ外の世界では怖い思いをしてきたのかもしれません。でも、それを忘れさせるくらい、これからもたくさんの愛情を注いで、ココらしいBOSS気質を育ててあげたい!」
愛情たっぷりに見守られながら、ココちゃんはこれからも“BOSS”らしく、幸せな日々を送っていくことでしょう。
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)