リモートワークの人は貯蓄が増えています※画像はイメージです(ijeab/stock.adobe.com/)
リモートワークの人は貯蓄が増えています※画像はイメージです(ijeab/stock.adobe.com/)

テレワークやリモートワークの経験がある20~65歳の男女1003人に対して、勤務形態と貯蓄の関係を尋ねたところ、「貯金が増えた」と答えた割合はフル出社の人よりもリモート勤務の人の方が高いことがわかりました。

調査は、2025年4月に株式会社LASSICがインターネット上で実施したものです。

「リモートワークをするようになって、貯金は増えましたか?」と質問をしたところ、勤務形態に関わらず半数以上の人が「変わらない」と回答している一方で、「増えた」と回答している人の割合はフル出社の人よりもリモート勤務の人が多いという結果になりました。

特に「100万円以上増えた」と回答した割合については、リモートワークで働く日数が多い人ほど高いという結果になりました。また、全体を通して、フル出社の人はリモートワークの人に比べて貯蓄額が増加しづらい傾向にありました。

「貯蓄が増減した理由」を質問をしたところ、フル出社の人とフルリモートの人の間で、いくつか特徴的な差がみられました。

まず、「給与や生活費の増減」と回答した人がフル出社・リモートワーク共に多くみられました。また、「副業やアルバイト収入」と回答した人がリモートワークで2.8%、フル出社で1.7%となっており、これについて調査を行った同社は「通勤のための時間を副業やアルバイトに充てたり、資格取得などのスキルアップに利用することで収入を増やしている人がいると考えられる」と述べています。

続いて「節約の成功」という回答について、これもリモートワークで7.2%の回答が集まったのに対してフル出社では4.4%となっています。具体的には「外食しなくなった」「ランチを買わなくなった」という意見が寄せられており、リモートワークならではの節約術といえます。

一方で、「医療費」についてはフル出社の人(1.9%)よりリモートワークの人(6.1%)の出費が多い結果になりました。調査を行った同社は、この結果について、出社よりも在宅の方が病院に通いやすいためではないかと述べています。

【出典】
株式会社LASSIC(ラシック)/リモートワークと貯金