団信特約、約2人に1人が「がんに対する保障」に加入 ※画像はイメージです(mapo/stock.adobe.com)
団信特約、約2人に1人が「がんに対する保障」に加入 ※画像はイメージです(mapo/stock.adobe.com)

株式会社oricon ME(東京都港区)は、このほど「2025年 オリコン顧客満足度®調査 住宅ローン 利用実態データ」の結果を発表しました。それによると、住宅ローン利用者の約2人に1人が団体信用生命保険(団信)の特約は「がんに対する保障」に加入していることがわかりました。

調査は、過去3年以内に住宅ローンの新規借り入れ、もしくは、借り換えを行った人で、融資(借入)を現在受けている全国の20~69歳の男女4018人を対象として、2025年4月~5月の期間にインターネットで実施されました。

実際に住宅ローンを利用している4018人に、「契約している住宅ローンの金利タイプ」を聞いたところ、「変動金利タイプ」(80.0%)が最も多く、次いで「当初固定金利タイプ」(8.7%)、「フラット35」(6.1%)が続きました。

変動金利型を選んだ理由として利用者からは「変動で低い金利で契約ができた」「手続きが速く、変動金利がわかりやすかった」といった声がみられ、金利の低さや柔軟性を重視して変動型を選択している傾向がうかがえました。

続けて、「加入した団体信用生命保険の特約保障」を尋ねたところ、「がんに対する保障」(52.4%)が最多となったほか、「脳卒中・急性心筋梗塞に対する保障」(29.6%)や「生活習慣病(高血圧、糖尿病、腎疾患、肝疾患、慢性膵炎など)に対する保障」(19.8%)なども一定数みられました。

次に、「住宅ローンを借り換えようと思ったきっかけ」を尋ねたところ、「借り換え前の住宅ローンの金利が高かったから」(75.9%)が最も多く、2024年から2.7ptの増加となりました。

そのほか、「固定金利の期間が終了した(終了間近だった)から」(12.8%)、「借り換え前の団体信用生命保険の保障内容が充実していなかったから」(8.5%)なども挙げられており、実際の利用者からは「前の銀行より金利が下がった」「借り換え当時、金利が最安値だった」といった声がみられました。

また、「住宅ローンの不安点」について自由回答で聞いたところ、「金利」(45.9%)が最多となり、24年(42.2%)と比較して3.7pt上昇。そのほか、「変動」(22.9%)や「上昇」(9.7%)といったキーワードも上位に入り、金利変動に対する不安が昨年より高まっていることがうかがえます。

最後に、「返済期間を何年として住宅ローンの融資(借入)を受けましたか」と聞いたところ、全体では「31年~35年」(50.6%)、「21年~30年」(21.6%)、「15年~20年」(12.8%)などが上位となりました。

これを住宅種類別にみると、新築住宅では「31年~35年」の返済期間を選んだ人の割合が、注文住宅で47.9%、建売住宅で56.7%、集合住宅で59.1%といずれも高く、長期返済の傾向が見られました。

一方、中古住宅では「31年~35年」が最多ではあるものの、割合は戸建てで40.4%、集合住宅で47.9%にとどまったほか、「15年~20年」と「21年~30年」といった中期返済を選んだ人は、戸建てで計45.3%、集合住宅で計42.1%にのぼり、新築住宅に比べて比較的短めの返済期間を選ぶ人も一定数見られました。

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【出典】
▽オリコン顧客満足度®/2025年 オリコン顧客満足度®調査 住宅ローン 利用実態データ