懐かしの2ちゃんねる構文「吉野家コピペ」がSNS上で大きな注目を集めている。
「ちょっと衝撃でした
久々に吉野家に行ったんです、吉野家。
そしたら注文はタブレットでとか言うんです。
もうね、令和かと。
吉野家ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
店員さんが水を置くのが先か、並・玉子というのが先かでいつ喧嘩が始まってもおかしくない。
たまには違うのをと『すき焼き…』って言おうとしたら店員さんにエ?みたいな顔されて即『並・玉子』。これ最強。
あ、つい吉野家の話をし始めたら何かが憑依し…w
いやでもホント合理化や効率化はわかるけど少し寂しく感じちゃいますね。」
と投稿したのは杉山写真材料店(静岡市葵区)の公式アカウント(@sugiyamasya1946)。
一見、吉野家の注文方法の変化をしみじみ綴っているだけの投稿に思えるが、実はこれ、2000年代の2ちゃんねるで爆発的に流行した「吉野家コピペ」と呼ばれる構文を巧みに用いたものなのだ。
公式アカウントの中の人にお話を聞いた。
ーー吉野家がタブレット注文になった感想を。
中の人:実際はこの時代だし導入する理由もわかるので何も嫌ではないのですが、心の中で注文が決まっていたので逆に時間がかかるなとは思いました。あとやはりオールドユーザーになるのでサッと注文してサッと出てくるのが吉野家っぽさだったんだけどな、と懐古してました。
ーーこの構文、ほんと懐かしいですね。
中の人:本当にただ吉野家もタブレットになる時代なんですね…とつぶやこうと思ったのですが、たまたま冒頭の文章で
「吉野家に行ったんです」と書いたらこみあげてくるものがあり「吉野家に行ったんです、吉野家」と書いてしまいました。そしたらもうあの文章にあわせるしかないなと…出来心でした(笑)。
ーー投稿に大きな反響がありました。
中の人:まさかこんなにリプや引用などで反響を頂けるとは全く思いませんでした。最初はとにかく「吉野家コピペだ」「懐かしいw」などから始まり「もう25年も経つんだよな」というコメントでそんな昔なのかと驚きました。
そしたらやはりコピペを知らない世代の方もいて「初めて知りました」やそういった反応や、ネタだと知らないがゆえに「時代錯誤の文句だ」とただ私が文句をいっているだけと理解する方もいらっしゃって、時代やネットの歴史を改めて感じることができました。複雑な気持ちもありますが、一緒にネタを楽しむ方が多くてよかったです(笑)。
◇ ◇
SNSユーザー達から
「これはインターネット老人会を釣り上げる巧妙な罠……っ!! そんな餌で俺様が釣られクマァァァァァァ」
「お客様とのコミュニケーションを大切にするためあえて券売機は置いてませんって言ってた時代が懐かしいですね。」
「平成初期頃、吉野家に入るなり「酒」って言うて、出された酒を立ったままかっくらって金置いて出てった汚ねえオヤジいた」
「まあお前らド素人は、牛鮭定食でも食ってなさいってこったな(お約束)」
など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。読者のみなさんは吉野家コピペをご存知だっただろうか。
なお今回の話題を提供してくれた杉山写真材料店はマニア垂涎のレアアイテムの取り扱いから現像、フィルム販売まで手掛けるカメラ専門店。SNSでは静岡の魅力を紹介することもあるので、ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)