保護当日、懸命にミルクを飲むめいちゃん(画像提供:奈神さん)
保護当日、懸命にミルクを飲むめいちゃん(画像提供:奈神さん)

ハチワレ猫の「めい」ちゃん(1歳・女の子)は、昨年夏、Xユーザー・奈神さん(@nagami_37)の弟さんに保護されました。当時は目も開いていないほど小さく、ゴミ捨て場でたったひとりぼっちでいたといいます。

「めいちゃんと出会ったのは、2024年7月21日のことです。当時、私の弟が経営していた居酒屋のゴミ捨て場にあるゴミ袋の上にいたと聞いてます。弟は、周囲に親猫の姿もなく、めいちゃんはまだ目も開いていないほど生後まもない状態だったため保護しました」

弟さんの家には先住猫がいましたが、子猫を警戒して迎えることは難しいと判断。翌日には実家で預かることになりました。

「私はすでに実家を出ていましたが、子猫を保護したと聞いて実家に戻りました。そのまま1カ月ほど実家で過ごし、両親と一緒にめいちゃんを育てたんです。後日、めいちゃんを保護した場所のすぐそばでまた子猫が保護されたと聞きました」

■手のひらサイズの子猫、家族で“育児”に奮闘

めいちゃんは、目も開かず体重も140グラムほど。獣医師からも驚きの言葉がありました。

「耳がとても小さく、獣医さんには『たぶん猫だと思うけど…小さすぎて判断が難しね。時々子猫と間違えてイタチとか連れて来る人もいるからね(笑)』と言われてました」

その日から、両親と交代で授乳や排泄介助を行う日々が始まります。

「何ccミルクを飲んだのか、排泄は出来ているかを細かく記録に残し、勤務の都合で直接会えなくても情報が共有できるように工夫してました。私は看護師をしていることもあって、看護経過表のようなものを作って管理してました」

実家の先住猫は、子猫の鳴き声に怯えて遠くから不思議そうに見ていたそうです。

「幸い、攻撃や威嚇をする様子はなかったので安心してました。保護して2日ほどで徐々に目が開いて、ようやく子猫らしさが出てきた感じがしました。本当に耳が小さかったので、大きくなったらスコティッシュフォールドのようになると思ってました」

離乳が始まり、トイレが自立し始めるまでの間は実家で世話を続けました。

「今は月に1回ほど実家に帰り会ってますが、私が授乳していたことは覚えておらず、少しツンとした態度を取られることが多くて悲しいです(笑)」

■1歳になった今、やんちゃで“おしゃべり”な子に

小さかっためいちゃんも、今では元気いっぱい。大きな先住猫にも果敢に立ち向かう姿を見せてきました。

「まだ子猫だからなのか、とてもやんちゃな印象です。生後数カ月ころ、自分より何倍も大きい先住猫に対し、怖がる様子もなくちょっかいを出してました」

1歳を迎え、少しずつ落ち着いてきたものの、おしゃべり好きは変わりません。

「あとは、よくおしゃべりしますね。猫っぽく『ニャー』と鳴かず『うぅぅぅん』とうなるような声を出すのがとてもかわいいです。うちに来たときはあんなに小さかったのに、1度も体調を崩すことなく元気に成長してくれて嬉しいです。これからも元気でいてほしいと思います」

(まいどなニュース特約・梨木 香奈)