保護時、生後推定3カ月だったミミちゃん(画像提供:neko好きさん)
保護時、生後推定3カ月だったミミちゃん(画像提供:neko好きさん)

2023年9月7日、茶白猫の「ミミ」ちゃん(男の子)は、Xユーザー・neko好きさん(@lovely_cat01)の家族となりました。出会いは、家の近くに響き続けた子猫の鳴き声から始まります。

「数日経っても鳴き声が止まず、周囲を探しても母猫の姿がありませんでした。きっと助けを求めて鳴いていたのだと思います」

必死に探し続け、ようやくツツジの木の下で小さな体を発見。痩せて汚れた姿は痛々しく、飼い主さんは迷わず家に連れ帰りました。

「当時、生後推定3カ月ほどだったミミちゃんは、保護当日こそ少し警戒していましたが、すぐに打ち解けて甘えるそぶりを見せはじめました。とてもやんちゃで遊びたくて仕方がない、甘えたくてたまらない様子に胸を打たれ、家族に迎え入れることを決めたんです」

すでに10歳の先住猫・モカちゃんがいたため、仲良くできるか不安もありました。それでも、モカちゃんはおっとりした性格。時間をかければ受け入れてくれると信じ、ゆっくり距離を縮めていったといいます。

「最初は威嚇していましたが、やがてミミちゃんに慣れてくれて仲良くなりました」

■先住猫と築いた深い絆ーーそばに寄り添った最期の日々

長らくひとりっ子として暮らしてきた先住猫のモカちゃん。そこにミミちゃんを迎え入れることで、ストレスにならないかと当初は心配だったといいます。

「当初の心配は杞憂に終わりました。モカちゃんはミミちゃんと一緒に行動したり、遊んだりするようになり、その時間をとても楽しんでいたようです」

そんなモカちゃんでしたが、その後、末期癌と診断されてしまいます。残された時間のなかで、ミミちゃんはいつもは入らない押し入れに入り、モカちゃんのそばに静かに寄り添っていたといいます。

「最後の数日間、ミミちゃんはいつもは一緒にいることのない押し入れにも入って、モカちゃんにそっと寄り添ってくれたのを覚えています。私は、そんなふたりの姿を見て涙が止まりませんでした。モカちゃんは、そばにいてくれる弟がいてきっと幸せだったと思います」

■甘え上手な美ニャンへと成長、家族の中心に

現在、ミミちゃんは2歳。毎日をにぎやかに過ごしながら、飼い主さんにたっぷりの愛情を注がれています。

「とてつもなく甘えん坊です。今でも夜は私の腕の中に入ってきますし、顔の上で眠ることもあります。やんちゃでとてもかわいいです」

その絆は、出会ったときから特別なものだったといいます。

「初めて会った時から私を信頼してくれているのが伝わりました。アイコンタクトでお互いが何を考えているのか分かり合える気がします」

飼い主さんにとって、ミミちゃんは唯一無二の存在。心からの言葉を送りました。

「かわいいミミちゃん、家族になってくれてありがとう。これからもずっと幸せに楽しく過ごそうね」

(まいどなニュース特約・梨木 香奈)