30代暮らしの飼い主さん検査入院中に急死…残された猫たちは?(patapataokanさん提供、Instagramよりキャプチャ撮影)
30代暮らしの飼い主さん検査入院中に急死…残された猫たちは?(patapataokanさん提供、Instagramよりキャプチャ撮影)

「30代の飼い主様が検査入院中に急死し、猫1匹、犬1匹、爬虫類多数が残された」

そんなショッキングな投稿が、Instagramで大きな反響を呼んでいます。

投稿したのは、大阪で猫の保護活動を行うpatapataokan(@patapataokan)さん。突然ひとりぼっちになった猫のマロくん(3歳)を保護し、新しい家族を探しています。

■飼い主の急逝、残されたペットたち

飼い主さんは「すぐ帰れるつもり」で検査入院。エアコンをつけたまま、ワンちゃんはホテルへ預けていました。しかし突然の訃報。残された動物たちの行き先を探し、ご遺族は奔走しました。

猫:マロくん
犬:保護団体に引き取り済み
爬虫類:爬虫類カフェへ
家族は仕事の合間に交代で世話しながら受け入れ先を探し続けたといいます。

「とにかく大事にされていたペットを、何とか守りたいと…その一心だったと思います」(patapataokanさん)

■マロくんとの出会い

保護につながったのは、patapataokanさん宅から巣立った“元保護猫の里親”からの相談でした。

「成猫は特に行き先が見つかりにくい。でもケージに空きがあり、遠方からでも連れて来てくださると聞き、お引き受けしました」

片道3時間、ご遺族のお母様が車でマロくんを連れてきたそうです。

■新しい環境でがんばるマロくん

当初、緊張でご飯もほとんど口にせず。他の猫も怖かった様子。

「でも今はゴロゴロスリスリ、人間が大好きです。他の子とも上手くやれています」

「やっと甘える余裕が出てきた」--そんな表情が写真からも伝わります。

■願いはただひとつ…「幸せに」

里親探しで重視するのは、

・終生飼育の覚悟があるか
・脱走防止対策
・もしもの時の“後見人”がいるか

「今回の件で“飼い主にもしもの時”の重要性を改めて痛感しました。ペットは家族。守れる準備をしてほしいです」

ご遺族の愛情、保護主の行動力、多くの人の想いに支えられ、マロくんの“第2の猫生”が始まっています。

■読者へメッセージ

「自分に何かあった時の“後見人”を決めて、連絡先を財布などに入れておいてください。ペットを助ける仕組みづくりも進んでほしい」

■SNSにも応援の声続々

「急逝はつらい……でも遺棄されずよかった」
「必ず幸せになろうね」
「亡き飼い主さんも安心していると思います」

突然の別れは避けられません。ただ、誰かの勇気と優しさが、ひとつの命をつなぎました。

  ◇  ◇

 ペットを飼うということは、最期まで守る責任。そして「もしもの時」を考える愛でもあります。マロくんが笑顔で過ごせる新しい家族に出会えますように。

(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)