50歳の女性が「女子力高めコーデに挑戦する」と宣言した動画がInstagramに投稿され、話題を呼んでいます。投稿者は、12月9日にソロウエディングを挙げることを目標に、ダイエットや美容など日々の変化の記録を発信するアカウント「よね-100日後に50歳おばあちゃんやめます」を運営する、よねさん(@yone_journey50)。「とにかくラクな服ばかり選んでいた」という自分から脱するべく、彼女が頼ったのは、なんとAIツールの「ChatGPT」でした。これまで“無難一択”だった服選びを一変させた意外な提案と、その劇的なビフォーアフターに多くの反響が寄せられました。
よねさんが「100日後に50歳おばあちゃんやめます」と題して発信を始めた背景には、働く日々の中でふと目に入った鏡に映る自分の姿にショックを受けたことだったそう。
「『え…この疲れ切った顔、誰!?老け込みすぎて“おばあちゃん”みたいじゃん…』と驚き、変わりたいと思ったのがスタートでした」
そこから「若見え&動ける」を目指して彼女がまずチャレンジしたのが、「おしゃれ」をすること。「何が似合うのかわからない」「選び方がわからない」と、服選びに自信がなかったという、よねさん。「仕事へ行くのにおしゃれをする必要あるの?」と普段はTシャツにデニムパンツが定番だったそうですが、たまたまテレビでChatGPTの存在を知り、試しに相談してみることに-。
「骨格ウェーブの自分が若く見える服装や似合うものを選ぶコツを教えてほしい」とChatGPTに打ち明けたところ、返ってきた回答は、これまで身につけたことのないような“女子力高めアイテム”でした。
「私はもともと、職場へ着ていく服は2着をローテーションしていました。プライベートで着る服も、すべて色味や形の似ているシンプルなもの。他の人から見たら、全部同じ服に見えるようなものばかりです。なので、ChatGTPが『ハイウエストのスカート』『フリル』『リボン』などを提案してきて、『私がこれを着るの!?絶対似合わないでしょ』って本気で驚きました(笑)。いままで避けてきた“華やかな世界の服”だったので、最初は驚きと抵抗感がすごかったですね」
こうしてよねさんは、ChatGTPに提案されたファッションアイテムを購入するため、ユニクロへ向かいます。
「実はお店に着いた時、私は自分で選ぶ気はゼロでした。店内でいろいろ見ても、どれが似合うのかわからないので…。洋服に苦手意識が強いので、最初から『ChatGPTが選んでくれた物の中から買う!』と決めていました」
しかしフリルのブラウスやAラインのスカートなど、いざ試着をしてみると、これまで避けてきた色や形が意外にも自分に似合うことに驚いたのだとか。
「黒のブラウスはフリルが上品で思ったより甘すぎず、白のブラウスはパッと顔まわりが明るく見えて、『おー、もしや似合うかも…?』と自分で驚きました。また、青いタイトスカートは“派手すぎる”と思ったものの、実際に鏡を見たら『あれ、悪くない…?』と気持ちが明るくなりました」
よねさんが購入したのは、青のスカート、黒のフリルブラウス、そして白のブラウス。特に心が動いたのは、黒フリル×青スカートの組み合わせだったといいます。
「“自分では絶対選ばない服”が“自分に似合う”と知れたのが、一番の喜びでした。ずっと避けてきたタイプの服なのに、着てみたら気分が明るくなって、『オシャレって、もしかしたら楽しいのかも』って初めて思えたんです。自分の中に残っていた“女子”を引き出してくれるようでした」
そんなよねさんですが、「職場に着ていく服は、いまも変わってないです(笑)」と笑います。しかし仕事着はこれまで通り“無難な服”だといいますが、プライベートでは大きな変化があったのだとか。
「新調した服は友達と出かける時に重宝していて、みんなInstagramの投稿も見てくれているので『あっ!その服、投稿のやつだよね!かわいい~』って言ってくれました。これまでシンプルな系統の服しか着てこなかった私が、ちょっと華やかなものを選ぶようになっただけで、それを着ると気分が全然違うんです。“自分を丁寧に扱っている感じ”があって、外へ出た時にちょっと顔を上げて胸を張れるような…気持ちが軽くなりました」
最近では、ChatGTPのアドバイスに加えて、久しぶりに連絡をくれた“おしゃれ友達”の力も借りているそう。これまで“無難な服”を選んできた背景には「自信のなさ」と「失敗したくない気持ち」があった、と話す、よねさん。「年齢に合わせたファッションの“正解”はわからない」としつつも、今回の挑戦を経て、「無難なものしか選べないのではなく、自分に似合うものを知らなかっただけだ」という事実に気づかされたといいます。
「友達が客観的に『これが似合うよ』と教えてくれたアイテムを実際に投稿でお披露目した時に、フォロワーさんから『似合ってる!』『素敵!』と温かいコメントをいただけたると、すごく嬉しいんです。自分ひとりだと何が似合うのか全然わからなかったけど、友達や専門家など、“似合う”を見つけてくれる人 に頼るのも全然アリなんだなと、このアカウントを始めて気づきました。なので今は、年齢とのバランスというよりも、自分では気づけなかった“似合う”色やシルエットの調和、その服を着た時の自分の気分、そのあたりを大切にしています。『似合うって、年齢じゃなくて“誰かの目と知恵を借りながら見つけるもの”なんだ』と思えるようになりました」
現在、服を選ぶ基準は「着やすさ」「扱いやすさ」「価格」だとしながらも、少しずつ質の良いものにも興味が湧いてきたそう。
「アラフィフだし、本当は “質の良いもの” に憧れる気持ちもあるんですが、つい ユニクロ・ZOZO・楽天という気軽なところからプチプラに手が伸びます(笑)。色味も白・黒・グレーなど、無難で落ち着いた色を選びがちです。アクセサリーはTPOに合わせて…と言えるほど種類を持っていなくて、普段は楽天のプチプラピアスのみで過ごしています。でも今回、自分の見た目を整える楽しさを知って、『これからは少しずつ良いものにも触れてみたい。長く使える一生物のアクセサリーや洋服も見ていこう』と、そんな気持ちが芽生えはじめました」
ファッションに対する意識が変わってきたというよねさんに、同世代の女性へ向けてメッセージをもらいました。
「“ちょっと違う選択”をするだけで、思っていたより世界が変わることを実感しました。私の投稿を見て『自分も少し動いてみようかな』と思ってもらえたら嬉しいです」

























