みなさんは、ホテルや旅館を選ぶときに、温泉やサウナの有無をどのくらい重視しますか。株式会社阪急交通社(大阪市北区)が実施した「温泉やサウナ」に関する意識調査によると、60歳以上の過半数が「温泉の有無を重視する」と答えた一方で、若年層では「サウナの有無を重視する」傾向が見られました。
調査は、全国の20代以上の男女521人を対象として、2025年7月~8月の期間にインターネットで実施されました。
ホテルや旅館を選ぶときに「温泉の有無を重視しますか」と尋ねたところ、「する」と回答したのは60代以上が54%で最多となった一方、20代では23%と、全年代で最も少ない結果となりました。
ただし、20代でも「どちらかというとする」と答えた人は50%と多いため、温泉への需要自体は高いものの、必須条件とまではしない人が多いことがうかがえました。
他方、サウナに関しては、温泉ほど「重視する」「どちらかというと重視する」の割合が高くなく、重視する傾向が比較的強く見られたのは20代と30代で、それぞれ2割程度が「する」(20%、22%)と回答しており、温泉とは対照的に若年層が支持していることが分かります。
一方、40代(9%)からは支持率が大きく下がり、50代と60歳以上に関しては、「する」と回答した割合がわずか5%となり、年代ごとに大きく意識が分かれる結果となりました。
次に、「温泉に入る目的」を尋ねたところ、「体の疲れを癒すため」と「情緒を楽しむため」の2項目においては、年齢があがるにつれて回答の割合が高くなる傾向が見られました。
なお、「どんな温泉を特に好むのか」についても調査したところ、「露天風呂」は全年代に人気が高く、泉質重視の温泉や景色の良い温泉は、年齢が上がるにつれて支持が高まる傾向にありました。
また、「源泉かけ流しの温泉」は、60歳以上の人で好む割合が高くなったほか、20代では高温の温泉が人気である一方、60歳以上にはぬるめの温泉が好まれているなど、世代間で好みの温泉が異なることがわかりました。
他方、「サウナに入る目的」としては、「体の疲れを癒すため」や「健康のため」、「家族や友人、恋人との交流のため」などの項目においては、20代が最も多く、60歳以上では「発汗・デトックスのため」と回答した人が約7割にのぼり、他の項目と比べても高い割合を示しました。
また、20代の約4割が「雰囲気を楽しむため」と回答しており、これは60歳以上の実に4倍近い割合となっています。
さらに、「好みのサウナ」については、20代では「個室/プライベートサウナ」が人気となったほか、「ロウリュ/アウフグースがあるサウナ」や「スチームサウナ/ミストサウナ」などは比較的全年代から支持されていることがわかりました。
























