OAM(オモロイ・アシタ・ムゲンダイ)をコンセプトに、大阪オートメッセが2026年も2月13日から15日までの3日間開催され、多くの自動車ファンを集めました。29回目を迎え、南港インテックス大阪の1号館から6号館までカスタムカーが所狭しと集結。その様子をレポートします。
初日の朝9時前、ゲート前にはすでにものすごい入場待ちの列ができています。この日の大阪は快晴、昼間は3月中旬並みに気温が上がる予報です。例年寒さをこらえて待つ姿を見ますが、今年は皆さん薄手の上着が目立つ感じです。
インテックス大阪では昨年暮れにも大阪モーターショーが行われましたが、オートメッセはカスタムカーの祭典、といった趣があって、また違った雰囲気が楽しめるイベントです。会場は1号館から6号館までフルに使われていて、全て見て回るといつも15000歩以上歩くことになります。
とりあえず1号館に入ると、まず目に飛び込んできたのはダイハツのブース。ハイゼットの軽トラが見事なデコトラになっています。メーカーが本気で遊び心に全振りしたような潔さ。輪投げになった荷台、そして室内の隅々まで染み渡る濃い濃い昭和テイストに、いきなり「そうだ、これはオートメッセなのだ」と実感します。まさに同社の新しいキャッチコピー「わたしにダイハツメイ」ですね。
隣のトヨタブースには、大迫力のGR-GT3が居ました。なんというかもう、全身からただならぬオーラが噴出しまくっているようなその姿、これは速くないわけがないと感じます。
軽のデコトラと超本気のスーパーカー、同じグループでこの幅広さ。トヨタってすごいですねぇ。
一方、小さなメーカーも分け隔て無く同じフロアで見られるのがオートメッセのいいところです。
軽トラックの荷台にスタイリッシュなキャビンを取り付けたグラスホッパーという魅力的な車両が目にとまりました。運転席の背中を抜いて、グラスファイバー製のキャビンと繋がった空間になっています。このキャビン自体にかなりの剛性があって、本来の車体の背中に開口部を設けた分の強度をしっかりと補完しているそうです。アウトドアや、ペットと一緒のお出かけといった楽しい使い方がいろいろ提案されていました。
オートバックスのブースで心を惹かれたのは、ヤマハのカーオーディオ用スピーカーです。口径17センチのウーファーとツイーターのシンプルな2ウェイで、コーンは共にザイロンという材質。同じ素材を使うことで音色の統一を図って、音の定位をよくしているのだそうです。
実際に試聴させていただきました。ドアにウーファー、ダッシュボードにツイーターというオーソドックスな配置ですが、フロントガラス付近の空間から声が聞こえてくる感じで、確かに定位がいいです。停車してエンジンの掛かっていない車内、という静かな条件だからというのもあるかも知れませんが、サブウーファーなど無くても十分な低音も出ています。ボディに振動を伝えないアイソレーション・フレームの効果なのか、豊かな低音なのにドアのびびりを感じません。これから発売される製品ですが、値段がいくらになるのか楽しみです。
この日は14時から6号館のホールで、Moty'sというブランドのエンジンオイルのプレス発表がありました。日本で初めて、再生基油を使用したレーシングオイル。廃油を再度蒸留・精製した、バージンオイルと変わらない性能のエンジンオイルの再生基油(ベースオイル)が使われています。
元々ベースオイルはガソリンなど燃料と共に原油から精製されますが、最近はEVやHVなどの低燃費車の普及で燃料の需要が減りつつあって、潤滑油としてのオイルが不足しがちなんだそうです。それを解消するためにもこういった取り組みが必要なのですね。
朝9時から会場を回って、夕方ようやく辿り着いた5号館。ここで面白いものを見つけました。
「左ハンドルに乗りたかったので作ってみました」と書かれたハイエースです。香川県の真鍋モータースという会社のブース。ごく当たり前のような顔をした、左ハンドルのハイエースです。実はこんなモデル国内にはありませんし、社長の真鍋さん曰く逆輸入しても登録できないそうです。だったら作ってみよう、ということで作って、陸運局との粘り強い交渉の末きちんと公認車検を取られています。
左側通行の日本で、あえて左ハンドルのハイエースを作ってしまう。人によっては「なんでまた」と感じられるかも知れませんが、そういう遊び心のあるカスタムも楽しくていいなあと思いました。
外見は全く普通のようでいて、実はしれっと何かすごい面白いことをしている。粋なカスタムじゃないですか。今回もまた、楽しい人と出会えたオートメッセでした。
春先の大阪で様々なカスタムカーに出会えるビッグイベント、オートメッセ。今年行かれなかった方も、来年ぜひ足を運んでみてください。
(まいどなニュース特約・小嶋 あきら)























