おしゃれな国産車・外車をご紹介 ※画像はイメージです(pixarno/stock.adobe.com)
おしゃれな国産車・外車をご紹介 ※画像はイメージです(pixarno/stock.adobe.com)

本記事では、おしゃれな国産車・外車20車種をご紹介。「レトロ」「かわいい」「かっこいい」の3つの分類に分けて、おすすめ車種を厳選しました。

※車種情報は2025年10月22日時点のガリバー「車カタログ」より引用

■「おしゃれな車」とはどんな車?

デザインに対する感覚や好みは一人ひとり異なり、おしゃれな車の明確な定義はありません。そのため、何をもって「おしゃれ」と言うかは難しいところです。

この記事では、車の専門家や消費者からデザイン性が評価されている車を「レトロ」「かわいい」「かっこいい」の3つの分類に分けてご紹介します。

▽車のデザインを見るときのポイント

「おしゃれは人それぞれ」と言っても、選ぶ基準が分からないと不安になるもの。そこで、以下に車のデザインで注目すべきポイントをまとめました。

・全体のフォルム:丸いほど愛らしい印象
・ボディカラー:濃淡や明暗、艶の有無で印象が変わる
・ヘッドライト:丸いとレトロ、細いとかっこいい印象
・フロントグリル:大きいと迫力ある印象
・ホイール:切削加工だと洗練された印象

基本的には全体の形状とボディカラー、そして車の顔となるライトやグリルに注目すると良いでしょう。

■レトロでおしゃれな車(6車種)

レトロでおしゃれな車としてご紹介するのは、以下の6車種です。現在の車は細目のヘッドライトでレトロ感の薄い車が多いため、生産終了車が中心となっています。

▽(1)ダイハツ「キャスト」

・ボディタイプ:軽自動車
・新車時価格:-(生産終了)
・中古車相場:25.9万円~129.8万円
・サイズ:全長3395mm×全幅1475mm×全高1600mm

キャストは2023年6月に生産を終了した車です。3種類のモデルがあり、上質な都会スタイルを追究した「キャストスタイル」はレトロっぽさを備えています。大きく丸いヘッドライトに存在感あるメッシュグリルが特徴的です。

ボディカラーは、赤や緑などのクラシカルな2トーンカラーが揃っています。100万円弱で手に入るモデルも多いです。

▽(2)ダイハツ「ミラトコット」

・ボディタイプ:軽自動車
・新車時価格:-(生産終了)
・中古車相場:44.8万円~101.2万円
・サイズ:全長3395mm×全幅1475mm×全高1530mm

ミラトコットは、2018年~2023年12月に販売されていました。角張ったボディに丸目のヘッドライト、くすみ系のボディカラーなど、哀愁漂うデザインと色合いが特徴です。

新車時価格が安かったため、中古でも高年式で安価なモデルが多く販売されています。最上位グレード「G SA3」は、充実した安全装備に加えてシートヒーターなどの快適装備も備えています。

▽(3)日産「マーチ」

・ボディタイプ:コンパクトカー
・新車時価格:-(生産終了)
・中古車相場:5万円~229.9万円
・サイズ:全長3825mm×全幅1665mm×全高1515mm

マーチは2022年8月まで販売されていた車です。愛らしいデザインのコンパクトカーで、なかでも「ボレロ」と呼ばれるモデルはレトロ感があります。シルバーのフロントグリルと、丸くて大きなヘッドライトが特徴的です。

実は、ボレロは2018年に生産を終了しています。そのため、中古車市場でも流通しているのは10年落ち前後の車両です。ただし、その分だけ車両価格は安く、支払総額50~80万円程度でも購入できます。

▽(4)ミツオカ「ビュートストーリー」

・ボディタイプ:コンパクトカー
・新車時価格:345.4万円~497万円
・中古車相場:322.5万円~513.5万円
・サイズ:全長4090mm×全幅1695mm×全高1495mm

今回ご紹介する中で、唯一現在も新車販売があるビュートストーリー。ミツオカ(光岡自動車)は知名度こそ高くありませんが、個性的な車種を販売しているメーカーで、一台ずつ職人が手作業で製造を手掛けています。

2023年に発売されたビュートストーリーは旧車っぽさが抜群で、かつ、安全性や先進性を備えています。さらに、ボディカラーが15色展開と豊富です。

▽(5)フォルクスワーゲン「ザ・ビートル」

・ボディタイプ:ハッチバック
・新車時価格:-(生産終了)
・中古車相場:33.8万円~379.9万円
・サイズ:全長4285mm×全幅1815mm×全高1495mm

ザ・ビートルは世界中で人気を博した車で、日本では2019年に販売終了となりました。フェンダー(タイヤの泥除け部分)の盛り上がりと大きな丸目のヘッドライトが特徴的で、レトロ感に加えてユニークさも備えています。

販売終了からすでに6年が経過し、中古車市場でも流通量が減ってきています。そうは言っても、未だに人気の高い車種です。

▽(6)MINI「ミニ クラブマン」

・ボディタイプ:ハッチバック
・新車時価格:-(生産終了)
・中古車相場:7.9万円~1200万円(MINI全体)
・サイズ:全長4275mm×全幅1800mm×全高1470mm

クラブマンは、ステーションワゴンスタイルの車です。前から見た印象はハッチバックタイプのMINIと変わりませんが、横から見るとMINI 5doorより全長が長く、上品な印象を与えます。全長が長いからこそ荷室も広く、使い勝手の良い一台です。

クラブマンのもう一つの特徴は、バックドアが観音開きであること。観音開きタイプのバックドアはユーザーによって賛否両論ですが、こういった個性もクラブマンの魅力といえます。

■可愛くておしゃれな車(7車種)

可愛くておしゃれな車として今回ご紹介するのは、以下の7車種です。軽自動車やコンパクトカーを中心に厳選しました。

▽(1)スズキ「ラパン」

・ボディタイプ:軽自動車
・新車時価格:151.5万円~181.8万円
・中古車相場:107.8万円~181.8万円
・サイズ:全長3395mm×全幅1475mm×全高1525mm

ラパンはセダンのような形の軽自動車で、内外装ともに非常に愛らしいデザインです。2025年10月現在は、ナチュラルな印象の標準車と少し大人っぽい「LC」が販売されています。

ボディカラーは淡い色を中心として標準車・LCともに11色展開。丸いヘッドライトが特徴です。また、内装には明るめの色が採用されており、落ち着きある空間を楽しめます。継続的に人気の高い車で、中古車市場での流通台数も多いです。

▽(2)スズキ「ハスラー」

・ボディタイプ:軽自動車
・新車時価格:151.8万円~197.2万円
・中古車相場:9.9万円~217.2万円
・サイズ:全長3395mm×全幅1475mm×全高1680mm

カッコ可愛いデザインで老若男女問わず人気のあるハスラー。こちらも大きな丸目のヘッドライトを採用し、ボディカラーの選択肢も豊富です。ラパンと比べて全高が高く、ちょっとした悪路走破性も備えているため、実用性にも優れています。

ハスラーはボディカラーによってかなり印象が変わる車であり、この点で「自分好み」に仕立てやすいです。また、内装のデザインもユニークで、アクティブな印象の車を求める人にはおすすめの一台です。中古で安価な初代を購入しても良いでしょう。

▽(3)ダイハツ「ムーヴキャンバス」

・ボディタイプ:軽自動車
・新車時価格:157.3万円~200.8万円
・中古車相場:15万円~220.8万円
・サイズ:全長3395mm×全幅1475mm×全高1655mm

スクールバスのようなデザインのムーヴキャンバス。適度な高さにスライドドアを備え、利便性が高いです。2トーンカラーで愛らしい「ストライプス」と、単色で大人っぽい印象の「セオリー」の2タイプが存在します。

現行モデルのムーヴキャンバスの場合、中間グレード以上にはヒートシーターや保温機能のあるドリンクポケットといった便利機能が多く備わっています。ただし、デザイン自体は初代からキープコンセプトなので、価格重視の場合は中古で初代を購入しても良いでしょう。

▽(4)ホンダ「Honda e」

・ボディタイプ:コンパクトカー
・新車時価格:-(生産終了)
・中古車相場:225万円~498.8万円
・サイズ:全長3895mm×全幅1750mm×全高1510mm

Honda eは2020年10月~2024年7月まで販売されていたホンダの電気自動車です。一充電航続距離(WLTCモード)は259kmとライバルに比べて短いものの、日常使いの範囲なら殆ど困ることはありません。

Honda eはサイドミラーを搭載せず、代わりにカメラを採用。内装は、インパネに5枚のディスプレイが並んでおり、ユニークで先進的なデザインです。

▽(5)フィアット「500」

・ボディタイプ:コンパクトカー
・新車時価格:309万円~315万円
・中古車相場:12.9万円~348万円
・サイズ:全長3570mm×全幅1625mm×全高1515mm

愛らしい輸入車として人気の高いフィアットの500(チンクエチェント)。ルパン三世のアニメでもよく登場する車で、丸いフォルムが何とも愛らしいです。

フィアットはイタリアの自動車メーカーで、500にはオレンジや赤といったビビッドなボディカラーが用意されています。また、内装もボディカラーと同色を基調に仕上げられており、アクティブな印象の車内空間となっています。ただし、コンパクトカーながら4人乗りで3ドアの点には注意が必要です。

▽(6)フォルクスワーゲン「アップ!」

・ボディタイプ:コンパクトカー
・新車時価格:-(生産終了)
・中古車相場:12.7万円~239万円
・サイズ:全長3610mm×全幅1650mm×全高1495mm

アップ!は2021年3月に生産を終了した車で、サイズは500とともに軽自動車をほんの少し大きくした程度。また、全高はかなり低めです。

500がかなり丸いフォルムであるのに対し、アップ!はやや四角形に近いボディの車です。フロントフェイスはバンパー部分が大きな口に見えるようなデザインで、リアはバックドアが黒色の2トーンカラーのようになっています。こちらも500と同じく4人乗りです。

▽(7)ジープ「レネゲード」

・ボディタイプ:SUV
・新車時価格:544万円~640万円
・中古車相場:60万円~525万円
・サイズ:全長4255mm×全幅1805mm×全高1695mm

迫力系ながらも、愛らしさも感じられるデザインのレネゲード。サイズはコンパクトカーより一回り大きい程度で、運転が苦手な人でも比較的運転しやすい車です。

さすがジープ車というだけあって、小型SUVながらも悪路走破性を備えています。見た目通りタフに走るので、市街地走行に限らずアウトドアにも向いています。中古であれば、比較的安価な車両が見つかるかもしれません。

■カッコよくておしゃれな車(7車種)

カッコよくておしゃれな車として今回ご紹介するのは、以下の7車種です。軽自動車やコンパクトカーに加え、人気のSUVやミニバンからも高価すぎない車種を中心に厳選しました。

▽(1)ホンダ「N-ONE」

・ボディタイプ:軽自動車
・新車時価格:173.5万円~217.4万円
・中古車相場:5万円~236万円
・サイズ:全長3395mm×全幅1475mm×全高1545-1570mm

N-ONEは1967年にデビューしたホンダ「N360」をモチーフにした車で、新しさとクラシックな印象を見事に融合させています。デザイン性の高さに加えて走行性能も高く、その分だけ新車時価格は他のロールーフ系軽自動車と比べて高いです。

内装のデザインも洗練されており、木目調などの加飾が施されています。選ぶモデルによっても内装の雰囲気が大きく変わるので、各モデルをよく見比べてください。

▽(2)日産「ノート」

・ボディタイプ:コンパクトカー
・新車時価格:229.9万円~306.4万円
・中古車相場:5万円~345.4万円
・サイズ:全長4110mm×全幅1695-1700mm×全高1520-1545mm

現行モデルのノートのデザインコンセプトは「タイムレスジャパニーズフューチャリズム」。モダンな印象を持たせながらも、内外装に日本の伝統模様を溶け込ませています。2024年1月にマイナーチェンジを行い、外観についてはデザインが明確に変化しました。

マイナーチェンジ後のモデルでは、新世代のVモーショングリルを採用。よりスタイリッシュに仕上がっています。一方、前期モデルのVモーショングリルには日本伝統の組子模様が採用されており、こちらも魅力的です。ホイールのデザインも、グレードごとに異なります。

▽(3)プジョー「308」

・ボディタイプ:ハッチバック
・新車時価格:435.6万円~611.5万円
・中古車相場:17.7万円~449万円
・サイズ:全長4420mm×全幅1850mm×全高1475mm

おしゃれな車といえば、フランスのメーカーであるプジョーの車も外せません。全体的にダイナミックなボディラインの車が多く、近年はフロントグリルがボディと一体化したようなデザインに仕上げられています。

308はダイナミックさと流麗さを兼ね備えたハッチバックで、内装は弧を描くようなデザインに仕上げられています。また、温かみのある素材やステッチで細部まで造りこまれている一台です。

▽(4)BMW「X1」

・ボディタイプ:SUV
・新車時価格:550万円~798万円
・中古車相場:29.8万円~718万円
・サイズ:全長4500mm×全幅1835-1845mm×全高1625-1645mm

2023年にフルモデルチェンジし、2023-2024インポート・カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたX1。BMWの伝統あるキドニーグリルを装備し、ぱっと見の印象はこれまでのX1や他のBMW車と大きく変わりません。しかし、BMWのSUVのエントリーモデルながら、質感は非常に高いです。

内装もステッチやその他細かな加飾が施されており、全体的荷室が高いです。また、ナビ/オーディオとメーターはセットで1つの大型ディスプレイになっており、こういった点でも先進性を感じられます。

▽(5)マツダ「CX-60」

・ボディタイプ:SUV
・新車時価格:326.7万円~646.2万円
・中古車相場:213.9万円~565万円
・サイズ:全長4740mm×全幅1890mm×全高1685mm

マツダ車は「価格以上に高品質」といわれることが多く、CX-60も非常に質感が高いです。ロングノーズ/ショートデッキのボディで、伸びやかながらも重厚感があります。ロングノーズなのは後輪駆動ベースのプラットフォームを採用しているからですが、走りもしなやかでハンドリングのキレが良いです。

内装の質も高く、上位グレードでは本革シートを備えています。発売当初は乗り心地の硬さが不評でしたが、2025年2月にマイナーチェンジを実施し、乗り心地も改善されています。

▽(6)トヨタ「クラウンエステート」

・ボディタイプ:SUV
・新車時価格:635万円~810万円
・中古車相場:14万円~842.9万円
・サイズ:全長4930mm×全幅1880mm×全高1625mm

クラウンエステートは新型クラウンシリーズの4車種目で、2025年3月に登場しました。ワゴンとSUVを融合させモデルで、クラウンの上質さを備えながら、アウトドアにも使いやすい実力派の一台です。

外観は、現行プリウスや他のクランシリーズと同様、ハンマーヘッドに横一文字のヘッドライト・テールレンズを採用。近年流行っていた迫力系SUVというより、シャープで流麗さのあるデザインとなっています。内装は水平基調で上質感を備えています。

▽(7)トヨタ「エスクァイア」

・ボディタイプ:ミニバン
・新車時価格:-(生産終了)
・中古車相場:55.6万円~420.3万円
・サイズ:全長4695mm×全幅1695mm×全高1825-1865mm

エスクァイアは2021年12月に生産を終了した車です。当時のアルファードに近い形状のフロントグリルを備え、「小さなアルファード」とも呼ばれました。外装だけでなく内装にも上質感があり、サイズはノア/ヴォクシーと同じ大きさで実用性も高いです。

生産を終了した車ではあるものの、その実力は充分なので、「アルファードを買いたいけど予算オーバー」「そもそもアルファードほどのサイズは不要」といった場合にお勧めします。

(まいどなニュース/norico)