「青春って、すごく密なので」。2022年に夏の甲子園で優勝した仙台育英高校の須江航監督の名言は一世を風靡した。新型コロナウイルスが吹き荒れる時期。政府や自治体は「3密(密閉空間、密集場所、密接場面)」を避けるように求め、他人との距離感に神経をとがらせるようになっていただけに、心に響いた言葉となった。
もっともコロナ以前から距離感を気にする雰囲気はあった。米国の文化人類学者が提唱した「パーソナルスペース」という言葉は10年代以降に日本でも広がっていた。ドラマやお笑いネタなどで相手に顔を近づけると「近い、近い」と嫌がられるのも、その流れだ。























