レンタカー落ち(レンタカーアップ)の中古車は、一般的な中古車より車両価格が安く、小まめな点検も受けています。しかし、車両状態をしっかり見極めて買わなければ、後悔することも多いです。本記事では、レンタカー落ち中古車のメリット/デメリット、購入をおすすめするケース、選ぶ際のポイントをわかりやすく解説します。
■レンタカー落ち中古車はやめたほうがいい?
レンタカー落ち中古車は、一般的な中古車と比べて内外装の状態に懸念があるケースが多い傾向があります。不特定多数が乗ることに加えて、洗車の回数が多いことで細かなキズがつきやすいためと考えられます。
しかし、年式の割に車両価格が安いことが多く、車両状態を確認して買えば後悔しない可能性も十分にあります。そのため、購入がおすすめかどうかはその人の性格や車両によって異なります。
■レンタカー落ち中古車とは
レンタカー落ち中古車とは、文字通り過去にレンタカーとして使われていた車です。短期から長期の貸し出しまで、使われ方は車両によって異なります。
レンタカーは、基本的に短期間で入れ替えが行われます。そのため、レンタカー落ち中古車は1~3年落ち程度の高年式車が大半です。
販売店は、レンタカー落ち中古車について「レンタカー」「レンタカーアップ」等の文言を明記する義務があります。
■レンタカー落ち中古車のメリット
多くの消費者に懸念されがちなレンタカー落ち中古車ですが、以下のように、実は魅力やメリットが多くあります。
(1)車両価格が安い傾向がある
レンタカー落ちの車は走行距離の長い車が多く、ネガティブな印象を抱く消費者も多いため、需要があまり大きくありません。そのため、車両価格は安い傾向があります。
同年式の一般的な中古車と比べると、10~20%ほど安いことが多いです。
(2)比較的年式が新しい
前述の通り、レンタカーは短期で入れ替えが行われるので、レンタカー落ち中古車は1~3年落ちの高年式車が大半です。年式が新しいからこそ、予防安全装備なども充実している傾向があります。
(3)基本装備が整った車が多い
レンタカーはETC車載器やカーナビを搭載した車が多く、こうした装備を後付けする必要がありません。
ただし、カーナビについては安価な製品が取り付けられている可能性もありますので、使いやすさや欲しい機能の有無なども確認するのがおすすめです。
(4)小まめに点検・整備を受けている
レンタカーは、自家用車と違って6ヶ月ごとの法定点検が義務付けられています。そのため、自家用車として使われていた車よりも小まめに点検や整備が行われています。
また、顧客の安全を守るために、消耗品の交換を早めに行っているレンタカー会社も少なくありません。
(5)過去の整備履歴が明確
事業用車両として使われているからこそ、レンタカーは法定点検をきちんと行って整備記録もしっかり残されているのが基本です。そういった点では、自家用車よりも整備履歴が明確で、車の状態を把握しやすいといえます。
■レンタカー落ち中古車のデメリット
レンタカーは、メリットもある一方で以下のようにデメリットも多いです。「レンタカー落ち中古車はやめたほうがいい」という意見も、こうしたデメリットがあるからこそといえます。
(1)内外装にキズがある車が多い
レンタカーは「自分の車」でないからこそ雑に扱われることも多く、一般的な中古車よりも内外装のキズが多い傾向があります。
キズをつけたら申告するのが基本的なルールですが、申告すれば修理代を求められる可能性があり、小さなキズ程度であれば無視してしまう人も少なくありません。さらに、レンタカーは一般的な車よりも洗車頻度が高く、洗車キズも付きやすいです。
(2)走行距離の長い車が多い
レンタカーは旅行などで使われることが多く、走行距離が長くなりがちです。自家用車の走行距離は概ね1年あたり1万キロか、これより短いのが一般的です。一方、レンタカーの乗用車は年間2万~4万キロ程度走っている車が多いといわれています。
(3)過去に乗った人の使い方が分からない
レンタカーは不特定多数の人に使われており、前述のように自分の車でないからこそ雑に扱う人も多いです。なかには「自分の車でできない乗り方をする」「ボンネットに座って記念撮影する」といった人もいます。
小まめに点検・整備を受けているといえど、乱暴な乗り方をされていた可能性がある点はデメリットです。
(4)車検の残期間が短い車も多い
レンタカーは、顧客の安全を守る目的で自家用車よりも車検期間が短く設定されています。たとえば、普通車の場合は新車登録から初回は2年、その後は1年ごとの実施が基本です。そのため、購入時に車検が切れていたり、残期間が短かったりする可能性があります。
(5)選べる色やグレードが限定的
レンタカーは、価格の高くないベーシックな色やグレードの車両が多いです。そのため、選べる色やグレードが限定的で、自分の好みの条件に合った車を選びづらいでしょう。
■レンタカー落ち中古車がおすすめな人
車両状態や過去の使われ方に対する懸念があるレンタカーですが、以下のような人であれば相性が良いでしょう。
・価格重視でキズなどは気にしない
・多少故障のリスクがあっても割り切って使える
・車に関して一定の知識や整備技術がある
・小まめに整備して乗り潰すつもりがある
レンタカー落ち中古車は低価格な傾向があり、点検や整備も受けているので、とにかくコスト重視でキズなど気にしない人、多少のリスクは割り切って乗れる人に適しています。
また、購入時点で車両状態を見極めるだけの知識があったり、自分で一定の整備ができたりする人なら、低コストで車を維持できる可能性が高いです。
■レンタカー落ち中古車選びの確認ポイント
ここでは、レンタカー落ち中古車を選ぶ際に確認すべきポイントをご紹介します。
(1)点検整備記録簿
点検整備記録簿とは、その名の通り過去の点検や整備の内容を記録したものです。車の保証書などとセットで保管されています。
点検整備記録簿を見れば、その車両の状態や消耗品の交換、修理履歴などが分かります。消耗品が交換されていない車や修理履歴が多い車、骨格部分を修理・交換した「修復歴」のある車は購入を控えてください。
(2)内外装のキズや凹み、臭い
車を見せてもらう際には、細かくキズや凹みの状態を確認しましょう。納車後に「こんなところにキズがあった」と気づけば、後悔につながります。
また、最近は禁煙のレンタカーも多いですが、喫煙OKの車両やタバコの臭いが染みついている車もあります。中に乗り込み、臭いも確認してください。
(3)消耗品や電装系の状態
車両の確認時には、タイヤやブレーキパッド、ワイパーゴムなど消耗品の状態も確認してください。また、エンジンをかけてウィンドウやワイパー、エアコンといった電装品の作動状況も確認しましょう。
(4)車検の残期間
車両価格が安くても、購入直後に車検を控えていれば出費がかさみます。車検の残期間を見たうえで、車両価格が納得できるか考えましょう。
(5)保証の状態
不具合や故障が懸念されるレンタカー落ち中古車だからこそ、新車保証が残っているか(保証継承ができるか)は重要なポイントです。
保証が切れている場合は、販売店の保証制度も確認しましょう。お店で充実した保証に入れるのであれば、そちらの有償保証に加入しても良いでしょう。
(6)販売店の体制やサービス内容
前述の保証制度もそうですが、中古車は「どのお店で買うか」が非常に重要です。お店によっては「修復歴のある車は販売していない」「長期の保証制度や返品サービスを用意している」といったところもあります。こうしたお店で買えば、安心して車に乗れるでしょう。
(まいどなニュース/norico)
























