共働き正社員の4割超が「家計が苦しい」 ※画像はイメージです(琢也 栂/stock.adobe.com)
共働き正社員の4割超が「家計が苦しい」 ※画像はイメージです(琢也 栂/stock.adobe.com)

共働き正社員の4割超が「家計が苦しい」と感じている--そんな調査結果が株式会社マイナビ(東京都千代田区)による「【共働き世帯の正社員に聞いた】仕事・私生活の意識調査2026年(2025年実績)」でわかりました。では、現在の平均世帯年収と理想の世帯年収ではどのくらいのギャップが見られたのでしょうか。

調査は、共働きをしている20~59歳の正社員の既婚男女1066人を対象として、2025年11月にインターネットで実施されました。

調査の結果、「家計が苦しい」と感じている人は全体の44.0%となりました。これを年代別に見ると、20代は40.0%と比較的低い一方、40代で45.4%と最も高く、年代によって差が見られました。

「世帯年収」を見ていくと、現在の平均世帯年収は「792.2万円」であるのに対し、理想の世帯年収は「1106.1万円」で現実と「約314万円」のギャップが見られました。

なお、世帯を維持するために必要だと考えられている最低限の世帯年収は「679.1万円」で、現実の年収は世帯維持のために最低限だと思う水準を上回っているものの、理想との間には一定の差があります。

また、「お小遣い制度(※)」については、全体の23.8%が導入しており、年代による大きな差は見られないものの、50代が最もお小遣い制度である割合が高く、家計管理の方法として、一定の世帯で共通して取り入れられている様子がうかがえました。
※本調査における「お小遣い制度」とは、世帯収入の管理方法の一つであり、毎月自由に使える金額をあらかじめ決めておく仕組みを指す。

次に、「残業時間」について聞いたところ、月間平均残業時間は「15.1時間」で、年代別では、20代(13.2時間)と30代(13.5時間)がやや短い傾向にあることがわかりました。

また、1日あたりの「平均家事時間」は「1.9時間」で、20代が2.2時間と最長に。家事や仕事に対する意識や時間の配分に年代差がみられる背景には、ライフステージの違いが影響している可能性が考えられるといいます。

さらに、「仕事と家庭についての意識」については、「大変でも仕事と家庭のどちらもおろそかにしない」とした人が45.7%となり、こちらも20代(57.1%)と30代(50.8%)で比較的高くなりました。

20代・30代は残業時間が短い一方で家事時間が長い傾向が見られ、仕事・家庭のどちらも重要と捉えている様子がうかがえます。

最後に、「出世意欲」について聞いたところ、全体の31.2%が「出世したい」と回答した一方で、60.2%は「これ以上出世は望まない」と回答。年代別では、「出世したい」割合は20代が43.0%、30代が46.0%で、若い年代でも出世意欲を持つ人が一定数存在することが明らかとなりました。

「出世したい」とした人に「今後目指したい役職」を聞いたところ、20代では「係長・主任・職長クラス」(49.7%)が最も高く、30代では「部長クラス以上」(36.8%)と「係長・主任・職長クラス」(33.6%)がそれぞれ3割台となりました。

一方、40代と50代では「部長クラス以上」(40代47.3%、50代62.1%)を目指す割合が相対的に高く、現在の役職も異なる可能性があることから、年代によって目指すキャリアの段階に違いが見られます。

ちなみに、「出世したい理由」としては、「年収を上げたい」「ワークライフバランスを保てる範囲で挑戦したい」といった声が挙がった一方、「出世したくない理由」では、「責任や仕事の量を増やしたくない」「仕事よりプライベートを大切にしたい」といった意見が挙がったほか、「子育てが落ち着いたら、より責任のある仕事にも取り組みたい」などの声も見られ、出世に対する考え方は一様ではなく、自身のライフステージに応じて出世時期を検討している人もいることがうかがえました。