「わんわんわん!」
パパさんが歌い始めた瞬間、歯をむき出しにして勢いよく吠え始める黒豆柴。その“本気で怒っているような表情”と、どこか息の合った掛け合いが「漫才みたい」「かわいすぎる」とInstagramで大きな話題を集めています。
動画を投稿したのは、「お茶子と卑弥子」(@mameshiba_o.h)を運営するパパさん。黒豆柴の卑弥子ちゃん(7月23日で4歳・女の子)が見せるユニークな反応は530万回以上再生され、20万件を超える「いいね」が寄せられました。
■「GOOD DAY」を熱唱すると…卑弥子ちゃんが“ブチギレ”?
話題となった動画では、パパさんがMrs. GREEN APPLEの「GOOD DAY」を歌い始めると、卑弥子ちゃんは歯をむき出しにしながら「わんわん!」と連続で吠え続けます。
その後も「Dear」や、Siip(シープ)の「Panspermia(パンスペルミア)」を歌う動画でも同じような反応を披露。コメント欄には、「上手すぎてムカついてるのかなぁ(笑)」「歯がむき出しも、かわいすぎますね」「ワンちゃんと漫才してるみたい」「本当はパパの歌好きなのね」など、さまざまな“考察”が寄せられています。
■「歌が嫌いなのか」はあえて答えを決めたくない
実はパパさん自身も、「なぜ怒るのか」を解明したいわけではないと話します。
「僕はもともと好きなアーティストのMVを見ながら、病的なくらい鼻歌を歌ってしまうんです(笑)。家族には『うるさい』と言われるくらいなんですが、『じゃあ犬は、どんな反応をするんだろう』と思って投稿したのが始まりでした」
卑弥子ちゃんは子犬のころから、喜怒哀楽を全力で表現する性格だったそうです。
「特に怒ったときの“ムキ顔”がかわいくて、娘と一緒によくからかっていました。その延長で、歌っていると怒るようになった感じですね」
子犬のころから歌うたびにこんな反応を見せていたといい、現在でもテンション高く歌うと「ブチギレモード」に入ることが多いそうです。
一方で、別の投稿では穏やかなバラード調の曲を歌っても、卑弥子ちゃんはほとんど反応しない“ノーリアクション動画”も公開されています。
そのためコメント欄では、
「高音が苦手なのかも」
「裏声だから?」
「歌じゃなくてパパにツッコミを入れてる?」
など、見る人それぞれが自由に理由を想像して楽しんでいます。
パパさんも、「『原因はこれです』という答えを出したいわけではないんです。怒る日もあれば怒らない日もある。いろいろな表情の卑弥子を見て、楽しんでもらえたらうれしいですね」と笑います。
■犬は歌い方や感情を聞き分けている可能性も
では、犬は本当に歌い方の違いを聞き分けているのでしょうか。獣医師の石井万寿美先生は、次のように話します。
「犬は人よりもはるかに優れた聴覚を持っており、単に『飼い主さんの声』として聞いているだけではありません。テンポや音程、声の大きさ、抑揚、リズム、そして話し手の感情を聞き分け、それに応じて反応を変えている可能性があります」
今回のように激しく吠えた理由については、「テンポが速く、声量が大きい、高い音や急激な抑揚が多い歌い方は、犬の興奮を引き起こしやすいことがあります。『何かが始まる』『一緒に遊ぼう』という合図として受け取った可能性なども考えられます」とのこと。
一方、穏やかな歌では反応しなかったことについては、「優しいテンポや落ち着いた歌い方だったため、安心して聞いていられたのかもしれません」と分析します。
さらに近年の研究では、犬は人の声から喜びや怒りなどの感情を識別していることも分かっているそうです。
ただし、「歌が嫌いだから」と単純に結論づけることはできないといいます。
「犬は興奮して遊びたいときや、コミュニケーションを取りたいときにも吠えます。反対に、耳を伏せる、しっぽを下げる、体を硬くするといった様子が見られる場合は、ストレスの可能性もあります。歌そのものだけでなく、そのときの歌い方や感情、犬の気分や周囲の環境など、さまざまな要素が組み合わさって反応は変わります」
■「答え探し」よりも楽しみたい掛け合い
なぜ歌うと怒るのか。高音だからなのか、テンポなのか、それとも「パパ、もうその歌はいいよ!」というツッコミなのか…。本当の理由は、卑弥子ちゃんだけが知っているのかもしれません。
だからこそコメント欄では、思い思いの考察が飛び交い、「コンビ芸みたい」「漫才を見ているよう」と笑顔になる人が続出。今日もまた、パパさんの歌声と卑弥子ちゃんの全力リアクションは、多くの人を楽しませています。
(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)
























