車の鍵閉じ込み(インロック)をやってしまった経験を持つ人は意外と多いのではないでしょうか。本記事では、インロックの対処法とNG行動を専門家がわかりやすく解説します。
■車の鍵が閉じ込めに!今すぐやること
車の鍵の閉じ込み(インロック)で今すぐやるべきことは、以下の通りです。
・子どもやペットがいる → 119番通報
・スペアキーがある → 取りに行く/持ってきてもらう
・スペアキーなし・急ぎ → 鍵業者に連絡
・スペアキーなし・費用重視→ 保険会社またはJAFに連絡
子どもやペットの熱中症リスクなどがある場合は、迷わず119番に連絡してください。緊急度が高いわけでなく、スペアキーが近くにあるなら、取りに行くか、家族などに持ってきてもらいましょう。
※ロードサービスが付帯しているクレジットカードもあります。ハンガーなどを使って自力で開錠する方法はキズ・故障のリスクがあるので避けましょう。
■保険/JAF/鍵業者の時間・費用比較
スペアキーがない場合は、自動車保険やJAFのロードサービス、鍵業者に対応してもらう必要があります。以下に、それぞれの時間目安や費用相場をまとめました。
【自動車保険】
・費用相場:無料が多い
・時間目安: 約40分~1時間半程度(※混雑時はさらに遅れる)
・対象:加入中の車
・おすすめの人:費用をかけたくない
・注意点:ロードサービス付帯が必要
【JAF】
・費用相場:会員無料/非会員2万1700円~
・時間目安:約40分~1時間半程度(※混雑時はさらに遅れる)
・対象:会員が乗る車(※レンタカー等も可)
・おすすめの人:保険が使えない/JAF会員である
・注意点:非会員は高額で、待ち時間が長いことも
【鍵業者】
・費用相場:約5000円~3万円
・時間目安:約30分~1時間程度(※比較的早い傾向)
・対象:あらゆる車
・おすすめの人:とにかく早く開けたい
・注意点:業者や鍵の種類で価格差が大きい
※地域や道路状況、鍵の種類などによって、実際にかかる費用や時間は異なります。また、鍵の種類によっては専門業者でも開錠できないケースがあります。
▽自動車保険(保険会社)
多くの自動車保険はロードサービスを自動付帯しており、閉じ込みの開錠も無料で対応してもらえるのが一般的です。
ただし、保険会社は加入者から連絡があった後に提携業者を手配するため、到着まで時間がかかることがあります。また、契約内容によってはロードサービスが利用できない場合もあります。まずは保険会社に連絡し、利用可否と到着時間の目安を確認しましょう。
【関連記事】JAFと自動車保険のロードサービスはどう違う?併用すべき?
▽JAF
JAFのロードサービスは、会員なら閉じ込みの開錠を無料で実施してもらえます。また、愛車に限らずレンタカーや知人の車でも使えるのがメリットです。
ただし、お盆休みや年末年始など依頼が増える時期、地域や交通状況によっては到着に時間がかかる可能性があります。また、非会員は費用がやや高額で、サービスが混んでいると会員の対応を優先されることもあるようです。
【外部リンク】JAF「ロードサービスの料金を調べる」
▽鍵業者
鍵の専門業者であれば、現場に早く駆け付け、開錠やスペアキーの作成を迅速に行ってもらえます。他のサービスと比べて時間が早いことが多いです。
ただし、費用は業者や鍵の種類によって大きく異なります。特に、輸入車や高級車の開錠は高額な傾向があり、7万円以上かかるようなケースも見られます。まずはHPを確認し、電話でも費用について詳細を聞いたうえで依頼してください。
▽子どもやペットがいるなら119番
車内に子どもやペットが取り残されている場合、特に気温が高い・低い日や火災リスクがある場合は、迷わず119番に連絡しましょう。車内には空気がこもりやすく、少し日が照り付けるだけでも熱中症などのリスクが高まります。
連絡すると「火事か救急か」を聞かれるので、救急であると伝えつつ、場所や状況を丁寧に説明しましょう。
■閉じ込みでやってはいけないNG行動
鍵が閉じ込められた際にやってはいけないのが、以下のように自分で無理やり車をこじ開けようとする行為です。
・力づくでドアを開ける
・窓ガラスを割ろうとする
・針金やハンガーでこじ開ける
現在の車はセキュリティシステムが充実しており、ドアが簡単に開かないケースも多いです。また、無理をすれば車にキズが付いたり、パワーウィンドウの配線システムが故障したりして、修理費用がかさむ可能性もあります。
■スマートキーで閉じ込みが起こる理由
スマートキーでは、車が通信によって鍵の位置を判断しています。そのため、条件によっては車内に鍵があっても施錠されてしまうことがあります。特によくある理由(原因)は、以下の4つです。
・車内への置き忘れ
・スマートキーの電池切れ
・電波不良、検知不良
・ドア操作のタイミング
▽車内への置き忘れ
よくあるのが、車内への置き忘れです。特に荷室では鍵を検知できず、施錠してしまうケースがあります。
スマートキーを置き忘れると警告音が鳴るのが一般的ですが、車種によっては荷室にスマートキーがあっても反応しません。
▽スマートキーの電池切れ
次に多いのが、スマートキーの電池切れや消耗です。スマートキーの電池が消耗していると、車が鍵の位置を正確に把握しにくくなります。
▽電波不良・検知不良
電波が届きにくい場所やキーの置き場所によっては、車が鍵の位置を正確に検知できない場合があります。
特に、シート下やドアポケット、荷室の奥などでは、車が「鍵が外にある」と誤認し、施錠してしまう事態が起こりがちです。
▽ドア操作のタイミング
ドアが半ドアの状態や、開閉と施錠のタイミングが重なると、車が意図せず施錠されることがあります。
■鍵の閉じ込みを防ぐ対策
鍵の閉じ込みを防ぐ対策としては、以下の3つが考えられます。
・スマートキーを必ず携帯する
・スペアキーを分散保管する
・スマートキーの電池を入れ直す
▽スマートキーを必ず携帯する
車を離れる際は、短時間でもスマートキーを必ず持ち出す習慣をつけましょう。荷物の出し入れ時などに車内へ置いたままにすることが、閉じ込みの主な原因だからです。
▽スペアキーを分散保管する
万が一に備えてスペアキーを用意し、自宅だけでなく持ち歩き用も準備しておくと安心です。万が一閉じ込みが起きた場合もスムーズに対応できます。
ただし、鍵は紛失や盗難のリスクもあるため、常時携帯するのではなく、外出時や長距離移動時などに限って持ち歩くのがおすすめです。
▽スマートキーの電池を入れ直す
スマートキーの電池が消耗すると、車が鍵を正しく検知できず閉じ込みの原因になります。電池寿命は1~2年が目安のため、早めの交換を心がけましょう。
■車の鍵閉じ込みに関するQ&A
ここでは、車の鍵の閉じ込みに関してよくある質問に答えています。
▽Q.鍵の閉じ込みから開錠にかかる時間は?
鍵の閉じ込みから開錠までにかかる時間は、概ね30分~1時間半程度が一般的です。
業者が着いてからは10~30分程度で開錠に至ることが多いですが、鍵の種類や依頼先によってかかる時間は異なります。
また、現場に到着するまでの時間は依頼先(保険会社/JAF/鍵業者)や閉じ込みが起こっている場所、時期などが大きく影響します。
▽Q.閉じ込み時の開錠は深夜でも頼める?
鍵の閉じ込みが深夜に起こった場合でも、開錠に対応してもらえることは多いです。
ただし、JAFでは日中と夜間で基本料金が変わりますし、鍵業者でも料金が変わり、日中より数千円ほど高いのが一般的です。
▽Q.JAF非会員だと開錠にいくらかかる?
JAF非会員の場合、閉じ込みによる開錠は最低でも2万1700円(日中、一般道の場合)です。
夜間(20時~8時)の一般道は2万5630円、さらに夜間の高速道路(SA/PA内)は2万9540円かかります。※2026年5月4日時点の情報です
▽Q.スマートキーは開錠が難しい?
スマートキーは、物理キー(ギザギザキー)と比べて構造が複雑なため、開錠の難度が上がります。そのため、業者でも対応できない場合があるほか、開錠費用も高くなりがちです。
外出直前や外出先でトラブルが起こると、冷静な判断力を欠きやすいです。以下の記事も参考に、いざという時も落ち着いて行動できるようにしましょう。
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【監修】中古車のガリバーが運営・クルマのギモンにこたえるサイト「norico」編集長・村田創
中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!
(まいどなニュース/norico)
























