縦も横も5cmに満たず、ガチャガチャのカプセルにすっぽり収まる仏壇。観音開きの扉の奥には、位牌(亡くなった人の名前などを記した札)に見立てたパーツまで置かれていました。レゴのパーツだけで組み上げられたこの作品が、Xで話題になっています。
投稿したのは、建物や街並みをレゴで作っている、はやうまさん(@hayauma_lego)。5年ほど前、子どもへのプレゼントで購入したのをきっかけに家族で夢中になり、現在は1部屋がレゴ部屋になっています。
「レゴで仏壇作った」と書かれた投稿には、黒塗りの小さな仏壇の写真が添えられていました。手前にはろうそくと花立て、お膳に載ったご飯まで並んでいます。はやうまさんによると、これらを組み上げたパーツはわずか50個ほど。制作時間は約2時間だったそうです。
投稿には約2000件のいいねが付き、「えー、レゴなの?レゴには見えん!すごい」「チーンの音が聞こえてきそう」など、作品への驚きの声が寄せられています。
また、「部屋が狭くて仏壇置いてない家の人にぴったりでは」「これなら家に置いておけるなあ」など、実物の仏壇の置き場所に悩む声も目立ちました。
投稿への反響について、「いつもどなたかからのいいねは制作の活力になり、とてもありがたく思います」と、はやうまさん。印象に残ったのはレゴそのものへの反応より、仏壇の大きさに苦労している人が多いと知ったことだったと話します。
つい最近、はやうまさんの祖母宅の仏壇も、位牌だけを残して閉じられたそうです。そのため、今度はもう少し豪華なものをレゴで作りたいと考えているといいます。
■幅の違うパーツをはさんで…観音開きに見せる工夫
50個ほどのパーツで組むにあたり、はやうまさんが意識したのは「引き算しすぎない」ことです。数が少ないからこそ、色合いや形を大事にしました。
特にこだわった部分は、やはり扉でした。溝付きの細長い「レール付きプレート」と、長方形のパーツを組み合わせて作られています。レール付きプレートは幅がわずかに違うため、間にはさむと自然な段差が生まれ、観音開きの扉らしい見た目になりました。
当初は開閉できる仕組みも考えていましたが、大きさの問題から断念。それでも「おかげでいい形にできたので満足しています」と振り返ります。
■「少し懐かしいあのころの夏」を、毎年レゴで
仏壇は、はやうまさんが制作中の「夏の和風建物」の内装用に作られたものです。作っているのは日本家屋の2部屋で、そのうちの1部屋を仏間にしたいと考えたのが、今回の仏壇が生まれたきっかけでした。親戚の家の仏間を思い出しながら作ったといいます。
苦労した点を聞くと、こう返ってきました。「他の家具などとのサイズ感が重要で、なかなかサイズを小さく作るのが難しかったです」
「夏の和風建物」は毎年作っているシリーズの一環で、テーマは「少し懐かしいあのころの夏の風景」。2022年に「田舎の家」という作品を手がけて以来、夏になるとこのテーマで建物を作り続けています。題材はいずれも、はやうまさん自身の記憶の中の風景です。
2025年夏に制作された「PlayStation2」では、和室にブラウン管テレビと扇風機があり、“おじいちゃんの家のお茶の間”を再現しています。
「夏の和風建物」の完成時期は「自分のこだわり次第」で未定ながら、8月の頭からお盆までには仕上がる見込みだそうです。
冬には「江戸の街並み」という別のテーマでも建物を制作しており、「ご興味があれば見ていただければと思います」と話します。
子どもへのプレゼントから始まったレゴでの作品づくりが、今では多くの人の心に懐かしさを届けているようですね。
(まいどなニュース特約・山岡 もと子)
























