カブトムシの幼虫を模した和菓子がSNS上で大きな注目を集めている。「和菓子屋ですが、本気で『カブトムシの幼虫』を作りました。ふざけてません。真剣です」とその模様を紹介したのは御菓子司 長盛堂(京都府木津川市)七代目和菓子職人の"しるこニキ"こと植田嘉昭さん(@uecchi0611)。
精巧の一言に尽きる完璧な造形で、ニッキで土の質感まで再現というこの和菓子。「あのテカリだけは、職人の良心で控えました」ということだが、なぜ植田さんはこんなチャレンジをしたのだろうか。
ーーこの和菓子を思いついたのはなぜですか?
植田:以前に制作した「ダンゴムシの和菓子」が大きな反響をいただき、「次は何を作ろう」と考えていた際に、夏らしい題材としてカブトムシの幼虫を思いつきました。
見た目はインパクトがありますが、「気持ち悪い」で終わらせるのではなく、「これ、本当に和菓子なの?」と驚き、その後に和菓子の技術や面白さにも興味を持っていただければという思いで制作しました。
ーーこだわりは?
植田:特に質感にはこだわり、本物らしい柔らかさや艶感を練り切りで表現しています。
ーーゲテモノを模した和菓子にチャレンジする思いは?
植田:老舗和菓子店というと敷居が高いイメージを持たれることも少なくありません。そのため、思わず誰かに話したくなるような和菓子を作ることで、普段和菓子を食べない方や若い世代にも興味を持っていただき、「和菓子って面白い」と感じてもらえるきっかけになればと思っています。見た目はユニークですが、味や製法は真剣そのものです。遊び心と伝統技術、その両方を大切にしながら制作しています。
ーーご投稿に対し大きな反響がありました。
植田:予想以上に多くの反響をいただき、驚いています。「リアルすぎる」「食べる勇気が出ない」という声もあれば、「和菓子の技術がすごい」「実物を見てみたい」といううれしい感想も多くいただきました。和菓子に興味のなかった方にも届いたことが、一番うれしかったです。
◇ ◇
SNSユーザーたちから
「販売品になるの???????気持ち悪いくらいリアル」
「やめてくださいよ!こんなの見せられたらもうカブトムシの幼虫が食べられなくなりますよ」
「よくよくみると、尻尾はうっすらと中身の色が透けている 頭部分が無ければ、『ちょっとかわいらしいナニカ』でパクッと食べれそうなんだけど...。相変わらず守備範囲が広いデス」
など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。
長盛堂では京都府木津川市で植田さんとその父の二人で、ゲテモノシリーズだけでなく季節の上生菓子や自家製餡にこだわった和菓子を製造・販売している。InstagramやX、ThreadsなどのSNSでは和菓子の制作風景や季節の和菓子を毎日発信しているので、ご興味のある方はぜひご覧いただきたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)
























