中国・桂林で撮影された1枚の写真が、SNS上で大きな注目を集めている。
「桂林旅行の一番の成果はこのおじさんを撮影できたこと」
と、この写真を紹介したのは中国写真家TONYこと、比屋根悠亮さん(@yusuke_tony)。
川に浮かべた筏(いかだ)の上で、雰囲気たっぷりにタバコを吹かす鵜飼風の老人…肩に背負った櫂(かい)には鵜がとまっており、なんだか古代の漢詩や水墨画の世界が再現されたかのような光景だ。
比屋根さんにお話を聞いた。
--この写真を撮影された背景をお聞かせください。
比屋根:私は中国を訪れることが好きで、これまでにもたびたび中国各地を旅してきました。
この写真は2025年10月に桂林を訪れた際、撮影した1枚です。桂林といえば、独特のカルスト地形が生み出す、幻想的でノスタルジックな風景がよく知られています。そんな桂林の風景を背景に、鵜飼いの漁師を撮影したいと、旅に出る前から考えていました。
撮影場所については、事前にインターネットで情報を調べていたため、現地で探すのにそれほど苦労はしませんでした。実際に訪れてみると、事前に調べていた情報の通り、その男性がいました。実を言うと、この男性は本物の鵜飼いの漁師ではありません。観光客を楽しませるために、伝統的な鵜飼いの漁師に扮している、いわば路上パフォーマーのような存在です。20元を支払えば、一緒に記念写真を撮ることができます。私は桂林の風景と人物が一体となった1枚を撮りたかったため、男性単体での撮影をお願いしました。
--撮影に成功したご感想、仕上がりへのご感想をあらためてお聞かせください
比屋根:男性自身も撮影には慣れていて、こちらから細かく指示を出さなくても、自然にさまざまなポーズをしてくれました。その中でも特に印象に残っているのが、煙草をくわえ、ゆっくりと煙を吐き出した瞬間です。その瞬間がとてもよくて、すかさずシャッターを切りました。自分がイメージしていた通りのかっこいい写真が仕上がったので、とても満足しています。
--投稿に対し、大きな反響がありました。
比屋根:自分自身でも特に気に入っている1枚だったので、SNSで多くの反響をいただけたことをうれしく思っています。
この男性はあくまで観光客向けの「鵜飼いの漁師」であり、演出された部分もありますが、その背景にある桂林の風景の美しさは本物です。漓江とカルスト地形が織りなす独特の景観は、実際にその場所を訪れてこそ感じられる魅力があると思います。この一枚をきっかけに、少しでも桂林という場所に興味を持ち、「いつか訪れてみたい」と思ってもらえたら、写真を撮る者として、これほどうれしいことはありません。
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SNSユーザーから
「このショット最高!雑誌の表紙に載せられるレベルだね」(※中国系ユーザーからの投稿)
「子供のころ、川面にこんな漁師がたくさんいましたよ。江南の水郷では鸕鶿が広く存在していて、今はもう非物質文化遺産になってるんですかね 」(※中国系ユーザーからの投稿)
「水墨画の世界やん・・と思ったら足元は現代らしくスニーカーなんだなw」
など、数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。
YouTubeで中国旅のVlogを発信している比屋根さん。今回の桂林旅行についても紹介しているので、興味のある方はぜひチェックしていただきたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)























