体調が悪いときでも「仕事を休むのは申し訳ない」と無理をしてでも仕事を続けようとした経験は誰しもあるでしょう。自分が休むことで周りに負担をかけてしまうと思うと、なかなか「休みます」と言い出せません。そんな部下の気持ちをくみ取り、温かい言葉をかける夫の姿を描いた漫画『なぜか人に恵まれる人の3つの言葉』が、Instagramで共感を集めています。
ある日、同作の作者であるB.B軍曹さんの夫が自宅からリモートワークをしていると、夫の部下から「体調が悪い」と連絡が入ります。すると夫は、部下に「あとは俺たちに任せて大丈夫だよ」と声をかけ、休むように促しました。しかし、部下は自分だけ仕事を休むことに申し訳なさを感じている様子です。
そこで「休むことも仕事のうちだから」と伝え、まずはゆっくり休むように言います。その出来事を見ていた作者は、「残った人は大変じゃない?」と尋ねます。すると夫は、「誰だって、助けることがあれば助けてもらう日もあるでしょ」と即答しました。
仕事では誰かが休めば、その分ほかの人が仕事を引き受けることになります。それでも夫は、「困ったときはお互い様」と考えていました。そして、誰かの仕事を代わりに引き受けた人には、きちんと「お疲れさま」と伝えて労うことも大切にしているそうです。これについて夫は「助けてもらった人も、元気になったときに今度は誰かを助ければいい。そうやって順番に助け合えば、誰か1人が無理をしなくて済むからね」と語り、作者もその考えに「なるほど」と納得します。
そして翌週の月曜日になると、部下から夫に「おかげさまで体調が良くなりました」と連絡が届きました。すると夫は、「嬉しいときは『おかげさま』と感謝する。困ったときは『お互いさま』と支え合う。頑張った人には『お疲れさま』と労う」と話すのでした。
読者からは「本当、お互い様精神がみんなにあったら、もっと生きやすい世の中になるのに。髭さんの下で働く人は羨ましい!」「誰か1人に無理させないよう調整するのも俺の仕事…カッコいい、カッコいいんですけど髭さん!」などの声があがっています。
そんな同作について、作者のB.B軍曹さんに詳しく話を聞きました。
■休むことへの不安を減らす、夫の心遣い
ー 旦那さんは相手が安心して休めるように、どんなことを意識していますか?
夫は「休んでいいよ」だけでなく、休んだ後に残る不安まで減らすことを意識しているんだと思います。責任感が強い人ほど、「迷惑をかける」「評価が下がる」と考えてしまうもの。だから「仕事は任せて」「休むことも仕事のうち」と伝えて、安心して休める理由まで添えておく。人を安心させるのは、励ますことより「心配を減らすこと」なのかもしれないなと最近感じてます。
ー人から受けた親切や助けを、どう捉えていますか?
夫は、親切を「借り」ではなく、次の誰かへ渡していくものと考えている気がします。助けてもらった相手に必ず返そうとすると、助けられること自体が負担になることもあります。でも「元気になったら、今度は誰かを助ければいい」と思えれば、親切は循環する。人に恵まれるとは、助けてくれる人が多いことではなく、自然に助け合える関係があることなのかもしれませんね。
(海川 まこと/漫画収集家)























