六甲山系豪雨災害
国土交通省六甲砂防事務所や兵庫県などは9日、6月の土砂災害防止月間に合わせ、神戸・三宮のセンター街で、土砂災害の危険や備えを呼び掛けるキャンペーンを行った。神戸・阪神間を襲った六甲山系豪雨災害から今年7月でちょうど50年の節目に当たり、県職員らは力を込めて訴えた。
50年前の災害では、台風による集中豪雨が土石流や土砂崩れをもたらした。街頭では当時の被害や、土砂災害の前兆とみられる現象が書かれたチラシやうちわなど約3千部を配布し、備えの大切さを呼び掛けた。
1938年の阪神大水害と合わせたパネル展示も、六甲道勤労市民センター(神戸市灘区)や芦屋市民センター(芦屋市)など15カ所で開かれている。
六甲砂防事務所の服部浩二さん(47)は「六甲山がある神戸はいつ大災害が起きてもおかしくない。50年前の出来事を忘れずに、日頃の備えと、早めの避難を心掛けてほしい」と話した。(勝浦美香)
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