六甲山系豪雨災害
土砂災害が起きやすい梅雨を迎え、神戸市は、市危機管理センター(中央区江戸町)1階の防災展示室に、防災啓発用の電子看板(デジタルサイネージ)を置いた。市内に本店がある建築業者26社でつくる神戸市建築協力会が寄贈した。過去に神戸で起きた水害の映像などを流して注意を促す。(若林幹夫)
市と同協力会は、2006年に災害時の応急対策について協定を結んでいる。今回寄贈したデジタルサイネージは50インチ。1938(昭和13)年の阪神大水害で濁流が流れる現在の宇治川商店街やフラワーロードの映像のほか、砂で絵を描く「サンドアート」を使って、土砂災害での早めの避難行動を呼び掛けるアニメーション動画などを繰り返し発信する。
今年7月9日で67(昭和42)年の六甲山系豪雨災害の発生から50年を迎える。市などは現在、被災状況などの記録を募っており、集まった映像も加える考え。市建築協力会の松岡克彦会長は「映像だと被害の様子がよく分かる。注意喚起につなげてほしい」と話している。
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