滝川中学・高校(神戸市須磨区宝田町2)で15日、学園祭が始まった。東日本大震災の被災地を支援するため、生徒らが宮城県石巻市から仕入れたワカメを販売した。
同校の生徒らは震災後の2011年5月から東北の被災地を訪れ、石巻市でワカメやメカブの加工作業を手伝うなど支援活動を続けている。ワカメの販売は12年の学園祭から始め、今年は45キロを用意。届いたワカメを小分けにする作業も生徒が行った。売り上げは、被災地向けの募金や支援活動の費用に充てるという。
ワカメは肉厚で味がいいと評判で、毎年購入する保護者もいるほどの人気ぶり。昨年4月に石巻市を訪問した高校2年の男子生徒(16)は「被災地は徐々に復興していると思うが、まださら地が多く、震災前に戻るには時間が必要。東北の方々のためにも、ぜひ買って食べてほしい」と話していた。
最終日の16日も販売する。200グラム入り400円で、なくなり次第終了。学園祭は午前9時~午後3時。(太中麻美)