オペラを弦楽四重奏による伴奏で上演している「明石弦楽オペラ会」が8日、ドニゼッティ作曲のオペラ「愛の妙薬」を明石市立市民会館で披露する。今回はプロの演出家に依頼し、動きや照明を工夫。より華やかな舞台になったという。(領五菜月)

 同会は2019年、明石市内と近隣の音楽家や声楽家約20人で結成した。年に1回公演を行っている。

 これまでに「魔笛」「フィガロの結婚」「コジ・ファン・トゥッテ」「ドン・ジョバンニ」のモーツァルト4大オペラを上演した。 4作が終わり、新たな挑戦として今回はプロの演出家に依頼し、動きや照明にこだわったという。同会代表の安部薫さん(35)は「今までに比べて華やかな舞台になっている。アップグレードした姿を見せたい」と話す。

 本作は、貧しい青年ネモリーノが、自分を恋愛対象として見てくれない村娘アディーナに恋をする様子を描く。演出家の中川義文さん(44)は「合唱オペラと呼ばれるほど合唱の出番が多い。合唱の役も一人の人間として際立つように表現したい」。安部さんは「音楽も芝居も盛り上がる終盤のクライマックスが見どころ」と話している。