明石市は2025年4月から、保護者が育児休業を取得した場合、既に保育施設へ通う上の子が退園となる「育休退園」の制度を廃止すると発表した。市によると実際に退園に至る子どもの数は少ないが、育休を早めに切り上げて職場復帰する保護者がいる可能性もあり、子育ての選択肢を広げる狙いがある。
「子ども・子育て支援法施行規則」では就労や妊娠・出産のほか、上の子が既に教育・保育施設を利用し、継続利用が必要と認められる場合などを「保育を必要とする事由」としている。一方で、育休取得中は家庭での保育が可能と判断され、待機児童対策の観点からも退園せざるを得ないケースがあるという。