キャラバンカーの中で絵本を選ぶ子どもたち=貴崎小学校
キャラバンカーの中で絵本を選ぶ子どもたち=貴崎小学校

 絵本を載せたキャラバンカーで全国を巡る「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」が18日、貴崎小学校(明石市貴崎5)を訪れた。1、2年生と近くの貴崎幼稚園の園児ら計90人が、好きな絵本や読み聞かせを楽しんだ。

 おはなし隊は講談社(東京)の読書推進事業で、子どもたちに本に親しんでもらおうと、1999年から全国を巡回。1カ月単位で各都道府県をまわり、これまでに2万3千カ所以上の学校や幼稚園などを訪問してきた。今月は同校のほか兵庫県内9カ所を訪れる予定。

 体育館では、隊長の清時緑さんが絵本と紙芝居を読み聞かせた。キャラバンカー内の本棚には、約500冊のさまざまな絵本がずらり。子どもたちは自由に選んだ本を手に取って、1人で読んだり、友達と本について話したりしていた。

 屋外に広げたシートの上で本を読んだ1年生の中森茉鈴(まりん)さん(7)は「楽しい本が好きで、今日は4冊読んだ。外で読むのはいつもと違ってワクワクして楽しかった」と笑顔だった。

 同校では、約2千冊の蔵書がある地域の「こども夢文庫」と連携し、子どもたちの読書の機会を増やす取り組みに力を入れている。中野裕香子校長は「今回のキャラバンカーをヒントに、学校でも中庭など屋外で読書を楽しむ時間を作れたら。今後も地域と協力していきたい」と話した。(赤松沙和)