自治会運営を巡り、高齢化による担い手不足などが課題となる中、明石市魚住町の「清水ケ丘自治会」(約440世帯)が、役員の負担軽減や若い世代を巻き込んだ活性化に取り組んでいる。一帯では近年、新住民の増加が目立つという。有償ボランティアの中高大生に自治会だよりの配布を依頼するなどして、持続可能な自治会を目指す。(森 信弘)
■新住民増え、忘年会を企画
年の瀬が押し迫った昨年12月28日の夜。清水ケ丘自治会館で、初の「年末こども忘年会」が開かれた。から揚げやおでんが振る舞われたほか、菓子のつかみ取りなどもあり、多くの子どもたちでにぎわった。
従来は年末警戒の後、大人たちだけで飲食をしていた。だが、近年、地域で増えつつある新住民たちに自治会活動にもっと関わってもらおうと、今回の忘年会を企画し、約60人が参加。夕方、地域内を巡回して「火の用心」を呼びかけた後、忘年会を楽しんだ。