万博の会場内に設置されていたクラゲ日時計(明石市立天文科学館提供)
万博の会場内に設置されていたクラゲ日時計(明石市立天文科学館提供)

 昨年の大阪・関西万博で展示されていた「セイコークラゲ日時計」が、30日にリニューアルオープンする明石市立天文科学館(明石市人丸町)に設置される。制作したセイコーグループから同館に寄贈された。万博で話題となった日時計が、「子午線のまち」で再び時を刻むことになった。(新田欧介)

 直径2メートルのクラゲ日時計は、同グループが生命の根源を象徴するクラゲをモチーフに制作。万博のシグネチャーパビリオン「いのちの遊び場 クラゲ館」で展示されていた。中心にある日影棒の影で時刻を示すだけでなく、内側から広がる緑や青の光で時報を知らせる。

 万博終了後の活用を考えていた同グループが、展示物の貸出などで60年以上の付き合いがあり、「時のまち」の科学館である同館がふさわしいとして、寄贈が決まった。リニューアルオープンに合わせ、明石海峡の景色を一望する4階の日時計広場に設置される。明石に合わせて目盛りなどが調整、再設計されたという。

 先月の寄贈式では、同グループの金川宏美常務執行役員が「日時計が息を吹き返す場所としていい場所を見つけられた。これからも明石の皆さんと一緒に時を刻んでいければ」とあいさつ。丸谷聡子市長に小型の日時計の模型を手渡した。

 日本の標準時子午線が通過し、時に関する展示に力を入れている同館。鈴木康史副館長は「『時のまち』明石の新しいシンボルとして、天文科学館を訪れる人々の興味を宇宙や天体に引きつけるような存在になってほしい」と期待する。