8日午後、兵庫県宝塚市の無職女性(84)が「キャッシュカード5枚を盗まれた」と宝塚署に届け出た。同署が特殊詐欺事件とみて調べている。
同署によると、同日午前11時ごろ、女性宅に銀行職員を名乗る女や金融監督庁職員をかたる男から「あなたのキャッシュカードが不正に使われている」「新しいカードと入れ替えるので玄関ドアに張り付けてください」などと電話があった。女性はキャッシュカードの暗証番号を男に伝え、「直接渡す」と話したが、男から「コロナ対策のためできない」と断られ、玄関ドアの外側にカード5枚を入れた封筒を張り付けたという。
男が自宅を訪れ、女性はインターホン越しに男が差し出したスマートフォンの人物と会話。話し終わった後、不審に思った女性が玄関の外へ確認に行くと、カードは封筒ごとなくなっており被害に遭ったことが判明した。