兵庫県道路公社播但連絡道路管理事務所（同県福崎町）が発注した工事を巡る官製談合事件で、兵庫県警捜査２課は２日、官製談合防止法違反と公競売入札妨害の容疑で、管理事務所保全課主査の男（３８）を送検した。
主査の送検容疑は、朝来市の総合建設業「松本組」の役員ら男３人と共謀し、２０２３年４月にあった播但連絡道路の耐震補強修繕工事の入札で工事価格を教えるなどして公正な入札を妨害した疑い。
捜査２課によると、役員ら男３人は、松本組の取締役（４０）と、下請けだった「構造メンテ」（神戸市中央区）の取締役（４９）、営業担当社員（６７）。県警は２日、この３人についても公競売入札妨害容疑で送検した。
県警は、主査から営業担当社員が入札情報を聞き取って松本組の取締役に伝えたとみて調べている。４人の認否については明らかにしていない。
