12日正午ごろ、明石市本町1の明石銀座商店街で、「店舗から白煙が上がっている」と現場にいた警察官から119番があった。市消防局などによると、火元とみられる模型店のほか、近隣店舗など4軒に延焼し、計5軒のうち2軒が全焼。約10時間後に消し止められた。けが人はなかった。
明石署によると、模型店は木造地上3階、地下1階建て。店主の男性(62)によると、同日午前11時半ごろに鍵をかけて外出し、出火当時は無人だった。入り口付近にラジコン用の燃料を置いていたという。
商店街には木造の店舗が並んでおり、和菓子店や集会所などに延焼。周辺では一時、明石署と消防が近隣の店舗や住民に避難を呼びかけ、現場は騒然となった。
模型店の南側に隣接する和菓子店の店主の長男(23)は「店の奥で作業をしていたらガスのような臭いがして煙も入ってきた。2、3回爆発音がして外を見ると黒い煙が迫っていた」と表情をこわばらせた。
現場はJR明石駅の南約300メートルで、商店や事業所などが立ち並ぶ。近くには観光地としても知られる魚の棚商店街がある。