宝塚歌劇団宙組公演「ＨｉＧＨ＆ＬＯＷ　ＴＨＥ　ＰＲＥＱＵＥＬ」が２７日、兵庫県宝塚市栄町１、宝塚大劇場で開幕するのを前に２６日、原作を企画、総合プロデュースしたＬＤＨ　ＪＡＰＡＮ代表、ＥＸＩＬＥのＨＩＲＯが通し舞台稽古を観劇した。「原作のテイストを大切に、宝塚バージョンとして完成している。大いに刺激をもらった」と絶賛した。

　通称は略して「ハイロー」。２０１５年のテレビドラマから映画やゲームなどが生まれ、９月９日には新作映画が公開予定の超人気シリーズとなっている。

　宝塚とのコラボの話が持ち上がって「本当に光栄に思った」とＨＩＲＯ。オリジナルを熟知する立場だが、この日の舞台は「場面ごとにインスピレーションを受けた。ハイローの原点に戻れた感じ。あそこは自分たちならどうするかなと考えながら見た」という。格闘の場面をダンスで見せるといった宝塚独自の演出も「もっとダンスを見ていたいと思うほど」と満足そうだった。

　主役のコブラを演じるトップ真風涼帆（まかぜ・すずほ）についても「これまでのコブラを忘れるくらい、存在感があった」と評価し、真風を中心に、五つのチームのトップがからむスタイルも印象的だったと振り返った。

　宝塚の舞台にはこれまでも何度か接したことがあり、直近では同じ宙組の公演「ＮＥＶＥＲ　ＳＡＹ　ＧＯＯＤＢＹＥ」に足を運んだ。「自分たちとは全く違う世界だが勉強になる。もっと『ハマりたい』気分になった」と明かす。「今日もショーでは歌って踊って、あの体力、そして気力はハンパない。うちの若いのに見せて『もっといけるよね』と発破をかけたい」と話していた。

（片岡達美）