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映画の一場面((C)2022「この子は邪悪」製作委員会)
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映画の一場面((C)2022「この子は邪悪」製作委員会)

 大きな目で相手を真っすぐ見つめ、はきはきと質問に答える-。アイドルグループ「なにわ男子」の大西流星(21)=兵庫県出身=がインタビュー中に見せる明るく快活なキャラクターを封印して臨んだ映画「この子は邪悪」が、109シネマズHAT神戸などで公開されている。母の病気の真相を探るうち不可解な事件に巻き込まれる青年役。衝撃のラストも待ち構え、「ある意味、ファンの皆さんの期待を裏切るかも」と話す。(片岡達美)

 一家で交通事故に遭い、心理療法士の父・司朗(玉木宏)は脚に障害が残り、母は意識障害、妹は顔の大やけどを隠すため仮面を着けたまま。なのに自分だけ無傷だったことを気に病む花(南沙良)は、自身の母が心神喪失状態になった原因を探る純(大西)と知り合い、心を通わせる。そんな中、花の母が目を覚まし、帰宅。司朗らは奇跡が起こったと喜ぶが、花だけは「本当のお母さんじゃない」と違和感を覚える。純も司朗の診療方法に疑念を深めていく。

 スリラー色が濃く、最初に台本を読んだときは「想像を超える世界観。3週間の撮影期間で作り上げることができるのか」という不安もあったが、「グループではなく初の単独での映画出演なので、わくわくする気持ちの方が強かった」と振り返る。

 撮影中は片岡翔監督からアップになったときの目や眉の動きなど「繊細な演技を求められ、ワンカット、ワンカット、話し合いながら前に進めたので心強かった」という。

 人を思う優しい性格でありながら、母の病気もあり、常にふさぎ気味の純は「自分とギャップがありすぎ。だからこそ演じがいがあった」と、演技の幅を広げられたことを喜ぶ。

 普段も映画を見るのが好きで、「映画館で見たい派」とのこと。「日常を忘れるくらい画面の中の世界にのめり込めるのがいい」。その銀幕の上に、自分が中心に立てていることが「本当にうれしい」と目を細めた。

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