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藤井聡太さん
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藤井聡太さん

 「崩れずに指すことができた」。将棋界の夏の風物詩、お~いお茶杯第63期王位戦(神戸新聞社主催、伊藤園特別協賛)7番勝負を4勝1敗で制覇。3連覇を達成するとともに五冠を堅持し、明るい表情を浮かべた。

 今シリーズは挑戦者に豊島将之九段(32)=兵庫県尼崎市=を迎え、前期と同じ顔合わせになった。「気付いていない好手を指されることが多い」という強敵との再戦。初戦を落としたものの、第2局以降は隙のない試合運びで4連勝と圧倒した。

 タイトルの過半数を占めたことで予選に出る機会が減り、3~4月の公式戦は2局のみ。実戦勘の不足を心配する声もあったが、4月以降の叡王戦、棋聖戦、そして王位戦では尻上がりに調子を上げ、3連続防衛と貫禄を見せつけた。

 14歳でのデビューから6年。7月に20歳の節目を迎えた。初めて口にしたお酒は神戸市での第3局の際、食前に提供された梅酒という。「甘くておいしかったが、その後飲んだ日本酒は辛くてびっくりした」

 8月中旬には、延期となった第4局が行われる予定だった佐賀県嬉野市に足を運び、トークイベントに出演。「(ほかの棋士の)対局を見るのが息抜き」という将棋漬けの生活ぶりを明かしたほか、客席の質問に答えて趣味のチェスの話を披露し、多くのファンを沸かせた。「対局以外の仕事の機会をいただく際は、将棋界に興味を持っていただけるよう努めたい」との言葉に、棋界の第一人者としての自覚をのぞかせた。愛知県瀬戸市で家族と暮らす。

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