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公演を終えた華世京(右)と音彩唯=宝塚大劇場
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公演を終えた華世京(右)と音彩唯=宝塚大劇場
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公演を終えた華世京(右)と音彩唯=宝塚大劇場

 宝塚歌劇雪組「蒼穹(そうきゅう)の昴(すばる)」新人公演が18日、兵庫県宝塚市栄町1、宝塚大劇場で行われた。入団3年目の華世京(かせ・きょう)が初主演に抜てき。ヒロインを同4年目で神戸市出身、神戸海星女子学院中学卒の音彩唯(ねいろ・ゆい)が務めた。

 演目は浅田次郎のベストセラー小説を原作に、19世紀末、中国・清朝(しんちょう)末期の実在の人物らをモデルにした壮大な歴史ドラマ。本公演ではトップ彩風咲奈(あやかぜ・さきな)が超難関の科挙の試験に首席合格の梁文秀(リァン・ウェンシウ)を、文秀の幼なじみで彼に思いを寄せる玲玲(リンリン)をトップ娘役、朝月希和(あさづき・きわ)が演じている。

 「幕が開いて、実際にお客さまがいらして、役の文秀として気持ちが高ぶってきたら、集中してお芝居ができたと思う」と華世。落ち着いた立ち居振る舞い、安定した声量での歌唱は、初主演とは思えない、堂に入ったもの。

 だが主演だけに当てられるスポットライトは「まぶしかったです」と苦笑い。「普段、彩風さんは(あのまぶしい光ほどの)責任を感じていらっしゃるんだな」と、トップが背負う重圧に思いをはせた。

 その彩風からは、開幕前、背中をたたかれながら「初めての新人公演なのだから、思うようにやっておいで」と声をかけられ「泣きそうになりました」と明かす。

 相手役、玲玲の音彩は、「CITY HUNTER(シティーハンター)-盗まれたXYZ-」に続き「新人公演2回目のヒロイン。「前回は元気と勢いでいけましたが、今回は作り込む必要があり、責任を感じた」と振り返る。

 開幕前、緊張のあまり朝月に「間違えたらどうしよう」と不安を打ち明けたところ、「今日、(自分が)演じるものが、今日の玲玲だから」と励まされ、落ち着いて臨めたという。

 華世は106期、音彩は105期の首席で入団という実力の持ち主。その才能と可能性に、期待が高まる。

 東京宝塚劇場での新人公演は12月8日。

(片岡達美)

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