ジャニーズの人気グループ「関ジャニ∞」の村上信五さんが大阪城の“城主”となって練り歩くイベントが２３日、大阪城天守閣前本丸広場周辺（大阪市中央区）で開かれた。関西ジャニーズＪｒ．の約５０人も江戸時代をイメージした衣装をまとって登場し、アイドルの「大名行列」を一目見ようと多くの女性ファンらが詰めかけた。

　大阪城の天守閣復興９０周年を祝う「大阪城夢祭」のフィナーレイベント。

　城の正門となる「大手門」から軽やかな太鼓の音に合わせ、甲冑（かっちゅう）姿で現れた村上さんは、「いざ出陣！」と指揮を執りながら歩を進めた。

　ステージでは松井一郎大阪市長とお笑いコンビ「ブラックマヨネーズ（ブラマヨ）」がお出迎え。感想を聞かれた村上さんが「桜門を通り抜ける時に天守閣がドーンと見えて感動した」と話すと、ブラマヨの吉田敬さんから「もう天下取ってるから、（大名ではなく）将軍じゃないとやらんって言うたらしいやん」と突っ込まれたじろいでいた。

　関西ジャニーズＪｒ．のグループ「Ｌｉｌ（リトル）　かんさい」の嶋崎斗亜さんは「昨夜は西の丸庭園でライブがあり、今日は行列と普段できない経験をさせてもらえた。これからも大阪を盛り上げていきたい」と話した。

　その後、松井市長から村上さんに豊臣秀吉の馬印である千成瓢箪（ひょうたん）が手渡され、会場から拍手が上がった。村上さんは取材に「大阪城はいまだに全容が分かっておらず、ロマンと魅力があふれている。江戸時代に大阪は水の街と呼ばれ、その豊かさから戦の地にもなったし、独自の食文化も生み出された。たこ焼きがどうやって生まれたか、大阪の歴史を考えながら食べてみてほしい」などと話していた。（津田和納）