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「THE STOLEN PRINCESS」の一場面((c)2018,“ANIMAGRAD”LTD)
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「THE STOLEN PRINCESS」の一場面((c)2018,“ANIMAGRAD”LTD)

 ウクライナのアニメーション映画の日本語吹き替え版を全国公開し、同国の支援につなげようと、クラウドファンディング(CF)が行われている。このために配給会社「Elles Films」(エルフィルムズ)を設立した粉川なつみ代表(26)=兵庫県川西市出身=は「侵攻の現状を子どもにも知ってもらうきっかけに」と協力を呼びかける。

 作品の英語タイトルは「THE STOLEN PRINCESS」。キーウの王女ミラと売れない俳優ルスランの恋と悪い魔法使いとの戦いを描く、子どもも楽しめる作品だ。プーシキンの冒険物語詩を基に、キーウのアニメスタジオ「Animagrad」が2018年に製作。約40カ国で公開され、興行的にも成功を収めたという。

 粉川代表は、勤務先の配給会社での企画が実現せず、独立して配給権を獲得。「侵攻前の作品だが、どんな危険からも愛する人を守るというシンプルなメッセージが、今のウクライナとリンクしてると思った」。監督は日本アニメのファンで、日本公開には特別の思いがあるという。

 CFの目標金額は1700万円でサイト「モーションギャラリー」で11月末まで募集。来年の公開を目指し、吹き替え版の製作や宣伝などに充てる。また、収益の一部はスタジオなどへの還元を予定している。(田中真治)

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