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偲ぶ会で献花をする人=神戸市東灘区内
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偲ぶ会で献花をする人=神戸市東灘区内

 近代俳句の巨匠高浜虚子の孫で、2月に兵庫県芦屋市の自宅で亡くなった俳人稲畑汀子(ていこ)さんを「偲(しの)ぶ会」が、神戸市東灘区内で開かれた。関西ホトトギス同人会(西村やすし会長)の主催で、約150人が参加し、偉大な業績や人柄に思いをはせた。

 稲畑さんは1931年生まれ。35年に芦屋に移り、生涯を過ごした。俳誌「ホトトギス」の名誉主宰、日本伝統俳句協会名誉会長を務め、91歳で死去。「客観写生」「花鳥諷詠(ふうえい)」の理念と普及に尽力し、同協会設立でも中心的な役割を果たした。

 黙とうの後、ゆかりの人らが「お別れのことば」を述べた。俳人でカトリック大阪大司教区補佐司教の酒井俊弘さんは、故人と長年親交があり「先生は自然を通して神とのつながりを、花鳥諷詠の句を通して人とのつながりをつむぎ続けてこられた。その縁(えにし)こそが先生が築いてきたもので、今も続いている」と語った。

 関西ホトトギス同人会副会長の本郷桂子さんは「先生の教えは永遠の宝物で、感謝の気持ちでいっぱい。ありがとうございます」と涙声で呼びかけた。

 稲畑さんの長男でホトトギス主宰の廣太郎さんは「関西の俳句界は、協会の垣根を越えて活動しており、これからの俳句の道を切り開いていただけると思う。礎を築いた汀子は、いつも天国で見守っているでしょう」と話した。(網 麻子)

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