文化

  • 印刷
舞台手話通訳者(左端)を交えた稽古風景=伊丹市伊丹2
拡大
舞台手話通訳者(左端)を交えた稽古風景=伊丹市伊丹2

 地元の物語を、地元の俳優らにより、地元の劇場で朗読劇に-。伊丹・アイホール(兵庫県伊丹市伊丹2)で24、25日に上演される「ビューティフル・サンデー」は、劇場のある街・伊丹ならではの地域密着型の公演だ。構成・演出の小原延之さんは「自分たちの街が劇作品になることを、想像以上に喜んでもらえている」と意義を語る。

 アイホールは、中学・高校演劇部の祭典「アイフェス!!」や初心者向け講座「演劇ラボラトリー」、戯曲塾などで市民の演劇活動をバックアップ。関西の劇団などで活動している市内出身者も少なくないという。今回は2008年度から取り組む「地域とつくる舞台」の一環として企画した。

 作者は、県立伊丹高卒業生の中村ケンシさん(劇団空の驛舎(えき))、石崎麻実さん(劇団かしこしばい)と、小原さんが講師を務める私戯曲講座「自分史の会」のメンバー。出演者は、市立伊丹高OGの植村美咲さん(劇団五期会)と米沢千草さん(劇団エイチエムピー・シアターカンパニー)、演劇ラボラトリーの参加者ら12人が集まった。

 作品は短編オムニバス。中村さんは遊び場だった猪名野神社の思い出を軸に、有岡城主・荒木村重の亡霊が現れる物語を構成。石崎さんは、JR伊丹駅前のカリヨンや産業道路(県道尼崎池田線)をモチーフに地元への思いを描いた。

 ほかに、伊丹老松酒造の井戸水や全国屈指のけん玉クラブなど市民に親しいスポットが舞台に。タイトルでもある伊丹の盆踊りの定番曲「ビューティフル・サンデー」も流れる予定だ。

 小原さんは「アイホールで培われた人材による市民劇。これまで足を運ぶ機会のなかった人にも楽しんでほしい」と呼びかける。

 各日午後3時開演。前売り2200円。舞台手話通訳、台本貸し出しあり。同ホールTEL072・782・2000(火曜休館)

文化阪神
文化の最新
もっと見る
 

天気(10月27日)

  • 23℃
  • ---℃
  • 10%

  • 20℃
  • ---℃
  • 50%

  • 23℃
  • ---℃
  • 10%

  • 23℃
  • ---℃
  • 20%

お知らせ