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僕(左、鷹翔千空)の夢の中に現れる彼(亜音有星)=宝塚バウホール
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僕(左、鷹翔千空)の夢の中に現れる彼(亜音有星)=宝塚バウホール
彼女(左、山吹ひばり)とデートの約束を取り付け、喜ぶ僕(鷹翔千空)=宝塚バウホール
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彼女(左、山吹ひばり)とデートの約束を取り付け、喜ぶ僕(鷹翔千空)=宝塚バウホール
僕(左、鷹翔千空)は素直な自分の気持ちを彼女(山吹ひばり)に伝える=宝塚バウホール
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僕(左、鷹翔千空)は素直な自分の気持ちを彼女(山吹ひばり)に伝える=宝塚バウホール
僕(中央、鷹翔千空)は、夢の中で不思議な住人たちと出会う=宝塚バウホール
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僕(中央、鷹翔千空)は、夢の中で不思議な住人たちと出会う=宝塚バウホール
ショーでデュエットダンスを披露した鷹翔千空(右)と山吹ひばり=宝塚バウホール
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ショーでデュエットダンスを披露した鷹翔千空(右)と山吹ひばり=宝塚バウホール

 宝塚歌劇団宙組による「夢現(ゆめうつつ)の先に」が5日、兵庫県宝塚市栄町1の宝塚バウホールで開幕した。悲しい過去を持つ若者が新たな出会いと恋を通して成長する物語。主役の「僕」の戸惑いや喜びを、2015年入団101期生の鷹翔千空(たかと・ちあき)が等身大で表現している。

 「僕」(鷹翔)は毎夜、悪夢にうなされていたが、夢の中に突然、現れた「彼」(亜音有星=あのん・ゆうせい)の案内で、夢の世界の住人や白い羊たちと仲良くなる。次第に明るさを取り戻し、「僕」は、ひそかに思いを寄せる花屋の「彼女」(山吹=やまぶき=ひばり)に思いを伝えるにはどうしたらいいか、「彼」に相談に乗ってもらう。「彼」との友情が芽生え、現実の世界でも会おうと誘う「僕」だが、「彼」の答えはあいまいだった。

 悪夢による苦悩、不思議な夢の世界での驚き、恋の成就の喜び…。鷹翔は表情をくるくる変えながら「僕」を表現し、好感が持てる。鷹翔自身の緊張がそのまま「僕」の戸惑いに通じているようで、見ている方もつい応援したくなる。

 亜音演じる「彼」は、その明るさの中にふと見せる影の部分を目線や声のトーンで巧みに演じ分け、物語のかぎとなる人物を堅実に務めていた。人を思いやる気持ちが人一倍強い「彼女」を、山吹は奇をてらうことなく、素直さを前面に出し、共感が持てた。

 作・演出は本作がバウホールデビューとなる生駒怜子。夢の世界は近未来を思わせる白い衣装で、花屋が主となる現実の世界には、色とりどりの花を配するなど、コントラストをつけた。悪夢を表す幻想的なダンスにも、フレッシュさが感じられた。宙組若手の天真らんまんさと相まって、ほほえましい舞台だった。

 16日まで。11日は休演。

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 宝塚歌劇団は、公演関係者から、新型コロナウイルスの陽性が確認されたため、6~10日までの公演を中止すると発表した。

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