文化

  • 印刷
「羽衣」の一場面(c)松竹
拡大
「羽衣」の一場面(c)松竹

 歌舞伎女形の人間国宝・坂東玉三郎と太鼓芸能集団・鼓童による舞台「幽玄」が、大阪・道頓堀の大阪松竹座で上演されている。芝居の街の華やかさを今に伝える劇場は、今年で開場100周年。その幕開けを飾るに当たり、清新な気品で客席を包み込む。

 玉三郎と鼓童の関わりは20年を超え、2012~16年には芸術監督を務めた。共演第2弾となる「幽玄」は17年に初演、大阪公演は今回が初めてだ。

 能の名曲「羽衣」「石橋」「道成寺」に材を取り、玉三郎が演出、振り付け。鼓童からの「日本のものをやりたい」というリクエストから生まれたオムニバス的な作品で、太鼓の勇壮さにとどまらない表現も見せる。

 「羽衣」では、玉三郎の扮(ふん)する天女の優美な舞に、鼓童のメンバーも裃(かみしも)姿で1列に座り、抑制されたリズムを細かく刻む。「道成寺」では、恋に狂い蛇と化す娘の心情に、緩急自在のばちさばきで寄り添う。

 伝統芸能の枠を超え、新たな世界に挑む美意識を感じさせ、コラボレーションの妙を堪能できる。

 28日まで。午後2時開演。6千~1万8千円。チケットホン松竹TEL0570・000・489

文化
文化の最新
もっと見る
 

天気(9月24日)

  • 29℃
  • 23℃
  • 30%

  • 30℃
  • 21℃
  • 30%

  • 29℃
  • 22℃
  • 30%

  • 28℃
  • 22℃
  • 30%

お知らせ