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神戸新聞文芸の2022年最優秀作品に決まった(後列左から時計回りに)まつもとみかさん、吉岡祐樹さん、武田公子さん、甲斐直子さん、竹田ただしさん、原裕亮さん、大窪純子さん=神戸新聞本社
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神戸新聞文芸の2022年最優秀作品に決まった(後列左から時計回りに)まつもとみかさん、吉岡祐樹さん、武田公子さん、甲斐直子さん、竹田ただしさん、原裕亮さん、大窪純子さん=神戸新聞本社

 2022年の神戸新聞文芸欄に寄せられた読者からの俳句、詩、短歌などの作品は延べ約4万4千点に上り、この中から選ばれた年間最優秀作品の表彰式が29日、神戸市中央区の神戸新聞本社であった。言葉を磨き、作品に思いを託した受賞者7人が出席し、「言葉が生きる希望になる」などと喜びの声をあげた。

 神戸新聞文芸は「俳句」「詩」「短歌」「川柳」「エッセー・小説」「ショートエッセー」の部門があり、俳人、詩人、エッセイストら6人の選者が年間最優秀に俳句2人、その他の部門で各1人を選んだ。

 短歌で受賞した甲斐直子さん(63)=西宮市=は入院中の病室の窓から見た風景に思いを乗せた。「ハンカチを広げるようにあたらしい朝をひらきぬ雪の降る窓」。甲斐さんは「よい主治医との出会いもあり、窓からの風景を見たとき、すべて浄化され、きっと生きられると思った瞬間でした」と振り返った。

 また、原裕亮さん(59)=神戸市長田区=は「泣く君を声ごと包む大花火」の俳句で受賞。神戸常盤女子高校の数学教師を務め、授業で俳句を取り入れたり、文化祭で発表したりしてきた。始めて約5年といい、「17文字で表現することはとても難しい。私の作品づくりは、拳を振り回しながら多彩な作品に挑戦している感じ。受賞を機にもっと創作に力を入れていきたい」と意気込んでいた。

 昨年1年間の神戸新聞文芸への応募は、俳句、詩、短歌、川柳の部門の総数は4万3167点(月平均3597点)、エッセー・小説、ショートエッセーの部門の総数766点(同64点)だった。

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