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祝祭大狂言会に出演する野村萬斎(右)と裕基=大阪市北区
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祝祭大狂言会に出演する野村萬斎(右)と裕基=大阪市北区

 和泉流狂言師の人間国宝・野村万作と萬斎、裕基の親子3代が共演する「祝祭大狂言会」が4月23日、大阪・中之島のフェスティバルホールで開かれる。萬斎は「枯れた芸からフレッシュな芸まで変遷を垣間見られるのは、なかなか珍しい」と見どころを語る。

 万作は「奈須(なすの)与市(よいちの)語(かたり)」で、平家物語の屋島の戦いの一幕を一人で語る。今年で92歳になるが、「身一本で全てを表現する究極の芸で、まだまだ衰え知らず」と萬斎は評する。

 萬斎の出演する「博奕(ばくち)十王」は、ばくち打ちが地獄に落ちて、閻魔(えんま)大王や鬼たちとさいころで勝負する荒唐無稽な話。「地獄の炎のような照明で能楽堂よりも見やすくし、さいころの目を当てる客席参加の趣向も加えたい」とする。

 裕基は、「棒縛」で太郎冠者役を務める。主人の留守中、棒に手を縛られながらも酒を盗み飲もうとする、狂言の代表的な演目だ。昨春に大学を卒業し、秋に秘曲「釣狐」を初演。「本格的に狂言師としての道を歩み出した1年だった」と振り返り、レベルアップに向けて覚悟を新たにする。

 午後3時開演。S席8千円など。同ホールTEL06・6231・2221

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