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「初めて落語を見る方にもぜひ」と話す桂春蝶(左)と桂吉弥=大阪市北区
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「初めて落語を見る方にもぜひ」と話す桂春蝶(左)と桂吉弥=大阪市北区

 上方から桂春蝶と桂吉弥、江戸から春風亭一之輔と、東西の実力派が顔を合わせる落語会「三人噺(ばなし)」が4月28日、大阪で開かれる。一之輔が演芸番組「笑点」のレギュラーに選ばれるサプライズを受けて、チケットは即完売。急きょ昼公演が追加される人気ぶりだ。

 春蝶と吉弥は入門同期で、後輩の一之輔とは若手時代から顔なじみ。「その頃から面白く、ふてぶてしさがあった」と吉弥。二人で並んでいると、笑福亭鶴瓶から「よう似てるなあ」とたびたび言われたという。春蝶も「距離が近く、トークでも横からいい一言を入れてくれる」と信を置く。昨春、三人会を始めるに当たり、「単純に自分が見たい」と声をかけた。

 一之輔の「笑点」メンバー入りを番組で知った吉弥は「これでお客が入る」とほくそ笑んだそう。春蝶は「ああいう皮肉やウイットを効かせられるのは彼しかいない」と、先輩と後輩を束ねる絶妙な立ち位置に感心する。

 前回を振り返り、「真剣勝負やけど、それぞれやりたいことをやっている感じがよかった」と吉弥。トリを務めた春蝶も「全員自分が納得して一語一語を話している。同じフィールドで共演できることに体が喜んでいた」と話す。

 会場は国重要文化財の大阪市中央公会堂。吉弥は内弟子時代、大師匠の桂米朝から「ホールのない頃は、中央公会堂で大きい会をようやってたと聞かされた」といい、「歴史のある会場でできるのがうれしい」。アートスポットとして注目されるエリアでもあり、春蝶は「古典に何を染み込ませていけるかと、僕らが考えているのにも重なる」と思いを寄せる。

 昼公演は午後1時45分開演。演目は、春蝶「二階ぞめき」▽吉弥「親子酒」▽一之輔「子別れ」。5500円。4月1日発売。キョードーインフォメーションTEL0570・200・888

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