宝塚歌劇団の話題を伝えるラジオ関西の長寿番組「ビバ！タカラジェンヌ」でパーソナリティーを務める小山乃里子さんが３月で卒業することになり２３日、同社で最後の収録に臨んだ。小山さんは「番組にタカラヅカを教えてもらった。充実してさよならできる」と感慨深げに語った。

　同番組は１９８０年に始まった。タカラジェンヌらをゲストに迎え、インタビューや劇団にちなむ曲を放送している。元同社アナウンサーで現在はフリーの小山さんは、番組開始時から出演し「ノコさん」の愛称で親しまれてきた。春日野八千代さんや鳳蘭さんがゲスト出演したこともある。

　ラジオ配信アプリ「ラジコ」で聴けるようになった現在は、全国から毎週１００件を超えるメッセージやリクエストが送られてくるという。

　この日、ラジオ関西の小野秀明社長から花束を受け取った小山さんは「４３年も続くとは思っていなかった。友達のように仲良くなって、家に遊びに行く付き合いの人もできた」と話し、「これからはゆっくりと観劇ができる」とちゃめっ気たっぷりに笑った。

　最後の出演番組は２７日午後８時から放送する。小山さんの後任は木村三恵さんが務める。（津田和納）