宝塚歌劇団は１８日、６月から始まる星組公演「１７８９－バスティーユの恋人たち－」の制作発表会を東京都内で開いた。２０１５年に月組が日本で初演したフランスの人気ミュージカルを、８年ぶりに星組が再演。革命の機運が高まる１８世紀のフランスを舞台に、愛と理想を追う若者たちを描く。

　原作「１７８９」は１２年にパリで上演され、大ヒットした。星組は過去にもフランスのミュージカル作品を演じるなど縁が深い。今回は新曲も取り入れ、演出家の小池修一郎さんは「（月組が初演した）８年前と比べて世界や日本の環境が変わった。揺れる時代に人が何を求めるのか、どう生きるのか、何かを感じてほしい」と語った。

　自由と平等を求めて革命に身を投じる主人公ロナンを、星組トップスターの礼真琴さんが演じる。会見では「個性みなぎる今の星組全員で、元気と勇気を届けられる舞台に」と意気込んだ。相手役オランプの舞空瞳さんは「時代をたくましく生きた女性を懸命に演じたい」と笑顔を見せた。

　宝塚大劇場で６月２日～７月２日、東京宝塚劇場では７月２２日～８月２７日。宝塚大劇場の一般前売りは５月１３日から。宝塚歌劇インフォメーションセンターＴＥＬ０５７０・００５１００

（末永陽子）