新社会人や新入学生らへのエールを込めた落語寄席「フレッシャーズ応援ウイーク」が２４～３０日、神戸新開地・喜楽館（神戸市兵庫区）で開かれる。期間中の昼席を落語の世界でいう「若手」で固め、２９歳までの入場料金を特別価格の１５００円に割り引く。出演者は「新人が鬱々（うつうつ）とする時期。笑いで五月病を吹き飛ばして」とＰＲする。

　落語界では入門２５年ほどたっていても「若手」と呼ばれ、５０代、６０代もめずらしくない。ネタ前のフリートークでは出演者が修行中の話を盛り込むなどし、新人時代を振り返る。

　１６年目の桂小鯛（こだい）（３８）は入門後３年間の内弟子時代を「生意気で常識知らずだった」と振り返り、師匠の知人に宛てた謝罪の手紙をルーズリーフに書いた失敗談を披露した。

　「こういう機会じゃないと（ベテランが務めることの多い）トリを取ることもないので、普段できないようなネタを選びたい」と意気込む。

　また中トリを５日間務める笑福亭生寿（せいじゅ）（３９）は「寄席に来たことがない人にも入ってもらいやすいと思う。自分も頑張ろうと思ってもらえたら」と話す。

　トリを務めるのは笑福亭生寿（２４日）桂福丸（２５日）笑福亭喬介（２６日）笑福亭鉄瓶（２７日）露の団姫（２８日）月亭方正（２９日）桂小鯛（３０日）。期間中、ロビーには出演者の入門当初の写真を掲示する。

　午後２時開演。割引は窓口購入のみ（要証明書）。一般通常料金は前売り２３００円、当日２８００円。同館ＴＥＬ０７８・３３５・７０８８