22歳1カ月。伊藤園お~いお茶杯第65期王位戦7番勝負の熱戦を制し、5連覇で自身二つ目となる永世称号の資格を手にした。永世王位、そして永世二冠に。いずれも獲得時の最年少記録を更新。将棋界を背負う若武者に、新たな伝説が加わった。
永世称号を懸け、神戸・有馬で指された第5局の前日。「目の前の局面に集中して指していきたい」と気負いを感じさせず、終局直後も「全体的に押されていた将棋が多く、防衛という結果に幸運もあった」と、冷静に本シーズンを振り返った。
昨年10月、前人未到の全八冠制覇を「21歳2カ月」で実現。今年6月の第9期叡王戦で伊藤匠七段(21)=当時=にタイトルを奪われ、七冠に後退した際も「時間の問題と思っていたので、気にせずに頑張っていきたい」と淡々と応じた。
そして、記録的猛暑の中で迎えた今期王位戦。「睡眠時間をしっかり確保するよう心がけている。対局前日や封じ手の日も7~8時間は寝るようにしている」と、コンディションを整えてきた。際どい混戦となった第3局の勝利後には「実力を高めていくため、これまで以上に自分の課題と向き合っていく必要がある」と気を引き締めた。「一日一日を大切に過ごしていきたい」。謙虚に、理想の将棋を追究する求道者だ。
第73期王将戦を制した副賞に希望した自転車型トレーニング器具で運動し、体調管理に余念がない日々だ。愛知県瀬戸市出身。同市で家族と暮らす。(記事・小林伸哉、写真・大田将之)
【特集ページ】王位戦























