「世代によって感じ方が異なると思う。ぜひ親子で見てほしい」と話す中村獅童(右)と中村壱太郎=大阪市内
「世代によって感じ方が異なると思う。ぜひ親子で見てほしい」と話す中村獅童(右)と中村壱太郎=大阪市内

 中村獅童主演による絵本を原作にした歌舞伎「あらしのよるに」が、9月4~26日、京都・南座で上演される。オオカミとヤギの不思議な友情を描く物語。獅童は「日頃忘れがちな大切なことを思い出させてくれる作品。一つのライフワークにしたい」と情熱を注ぐ。(小尾絵生)

■初めて一から制作「古典の手法詰め込んだ」

 南座で恒例の九月花形歌舞伎として上演。原作はきむらゆういちの同名絵本で、発刊から30年の記念の年にあたる。歌舞伎版は2015年に南座で初演され、歌舞伎座(東京)や博多座(福岡)を経て、9年ぶりに南座で再演される。