6月に第20回ハチャトリアン国際コンクール(アルメニア)バイオリン部門で日本人史上初の優勝を飾った関朋岳(ともたか)が12月1日、神戸朝日ホール(神戸市中央区)でリサイタルを開く。頂に登る過程で得たものは大きく、関は「最近吸収したもの、今聞いてほしいものをプログラムに詰め込んだ」。今後さらなる飛躍へ期待を集める俊英が、みずみずしい響きを披露する。(松本寿美子)
■剣の舞、アイシャの踊り…「今聞いてほしいもの詰め込む」
1998年、東京生まれ。東京音楽大学アーティストディプロマコースを特別特待生として卒業した。フランスのパリ・エコールノルマル音楽院でも学び、ソロのほか室内楽、さまざまなオーケストラのゲストコンサートマスターとして幅広く活躍している。成長著しく、昨年9月にもバルトーク国際コンクール(ハンガリー)で2位を受賞し、立て続けに評価を得た。